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5分でわかる!明(日明貿易開始まで)

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この動画の要点まとめ

ポイント

日明貿易の開始

中世31 単語1 明(日明貿易開始まで)中世31 ポイント1 明(日明貿易開始まで)

これでわかる!
ポイントの解説授業
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今回からは、室町時代の外交について勉強していきます。
まずは、中国(明)との関係について見ていきましょう。

中国で明が建国! しかし倭寇に苦しめられる

中世31 ポイント1 最初の2行のみ

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室町時代には中国との間で 日明貿易 (にちみんぼうえき)が行われていましたが、始まるまでに様々な経緯がありました。
は、1368年に朱元璋(しゅげんしょう)が建国した国です。
ちなみに、明の前の中国は、日本に侵攻もしてきた元という国でした。

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その明は、中国や朝鮮の沿岸で略奪を行う 倭寇 (わこう)という海賊に苦しめられていました。
下の地図において、中国や朝鮮の沿岸の白くなっている部分が、倭寇の暴れた地域です。

倭寇の侵略地
中世31 ポイント1 下の地図のみ

倭寇取締りの要求は、南北朝の動乱の中で対応できなかった

中世31 ポイント1 <1369>と<1401>の計3行

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倭寇には、日本人が多く混じっていたようです。
そのため、 洪武帝として即位した朱元璋は、日本に倭寇禁圧を要求します
しかし、日本でも南北朝の動乱などで倭寇まで手が回らず、倭寇に対応できない状況が続きました。

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そんな中、足利義満の時代に南北朝の合一が果たされます。
そこで義満が中心となって、1401年、遣明船が派遣されます。
祖阿(そあ)というお坊さんと、肥富(こいずみ)という博多の商人の二人を派遣し、手紙を託して、外交を始める準備をします。

日明貿易の開始! 勘合を使って倭寇と区別

中世31 ポイント1 <1404>~3行 地図なし

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何回か手紙でのやり取りが続いた後、 1404年に朝貢形式の日明貿易が始まります
朝貢形式とは、日本が明の臣下に降るという形で、日本から明に貢物を持っていき、その代わりに、より多くのお返しをもらう、という貿易形態 です。
しかし、倭寇の脅威が去ったわけではないため、安全に貿易を行う方法が必要になります。
そこで、倭寇の船と、正式な貿易船とを区別するために 勘合 (かんごう)という札を用いました。

勘合
中世31 ポイント1 勘合の絵のみ
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このように、一つの札を二つに分け、片方は中国、もう片方は貿易船が持ち、しっかりと重なる場合のみを正式な貿易船と認定します。
ちなみに、この勘合をチェックするのが寧波(ニンポー)という港町で、実際に貿易をするのは、はるか北の北京(ペキン)という町でした。
倭寇対策で、貿易地を遠い場所に設定していたのです。

日明貿易の勘合チェック地(寧波)と貿易地(北京)
中世31 ポイント1 下の地図のみ 再利用

この授業の先生

黒川 広貴 先生

「どこがテストに出るの?」「どうやって覚えたらいいの?」「どうしたら点数がとれるの?」という疑問に答え、着実に点数を伸ばすための授業を展開。

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