高校化学

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5分でわかる!最適温度

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この動画の要点まとめ

ポイント

最適温度

高校 化学 6章 2節 34 1 答えあり

これでわかる!
ポイントの解説授業
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今回のテーマは、「最適温度」です。

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前回は、酵素がはたらくしくみについて学習しましたね。
次に、酵素が反応するための条件について学習していきましょう。

酵素がはたらくのに最適な温度がある

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みなさんは、小学生の頃、すりつぶした米とだ液を混ぜる実験をしたことはありませんか?
実は、この実験では、米に含まれるデンプンをだ液のアミラーゼという酵素で分解していたのです。
この実験において、デンプンをきちんと分解するためには、温度を30~40℃にする必要があります。
どうやら酵素は、温度によって働きに違いがあるようですね。

最適温度は、反応速度が最大になる温度

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酵素のはたらき方と温度の関係を調べ、グラフに表しました。
横軸には温度、縦軸には反応速度がとられていますね。
つまり、グラフの上の方にいくほど、活発に反応が起こっているわけです。

高校 化学 6章 2節 34 1 図のみ

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このグラフには、山なりの曲線がありますね。
この曲線が、ある酵素を加えた場合の反応速度を表しています。
それでは、グラフを読み取ってみましょう。

高校 化学 6章 2節 34 1 図のみ

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グラフの左側の温度が低いところを見てください。
このとき、反応速度は小さい状態ですね。
しかし、右に向かって温度が上昇していくと、反応速度が大きくなっていきます。
37℃付近で、反応速度がもっとも大きくなっていることがわかりますね。
そのあとは、反応速度が下がっていきます。

高校 化学 6章 2節 34 1 図のみ

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つまり、この酵素の場合、37℃付近においてもっともよくはたらくことになります。
このように、酵素がもっともよくはたらき、反応速度が最大になる温度を、最適温度といいます。
ちょうど私たちの体温において、活発にはたらくようになっているわけですね。

失活とは、酵素が触媒作用を失うこと

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酵素と温度の関係には、もうひとつ注意点があります。
実は、多くの酵素はタンパク質でできています。
ということは、酵素は、熱によって変性しやすいわけですね。

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つまり、高温にさらされた酵素は、触媒としてはたらけなくなります。
このように、酵素の触媒作用がなくなることを、酵素の失活といいます。

高校 化学 6章 2節 34 1 答えあり

この授業の先生

五十嵐 健悟 先生

「目に見えない原子や分子をいかにリアルに想像してもらうか」にこだわり、身近な事例の写真や例え話を用いて授業を展開。テストによく出るポイントと覚え方のコツを丁寧におさえていく。

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