高校日本史B
5分でわかる!四民
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この動画の要点まとめ
ポイント
江戸時代の身分制度(四民)
これでわかる!
ポイントの解説授業
江戸時代の社会経済は、結構長くて量も多いですが、出題頻度も高いのでしっかり確認していきましょう。
まずは1つめのポイント、 四民の区分 についてです。
士・農・工・商の厳格な身分制度
江戸時代の人々の身分は大きく4つに分けられ、 士・農・工・商 (し・のう・こう・しょう)と呼ばれます。
この4つの身分を四民(しみん)と言い、更にその下にえた、ひにんと呼ばれる階層の人々がいました。
「士」は武士のことで、人口全体の10%ほどを占めており、多くが都市部に住んでいました。
支配階級としてさまざまな特権を持ち、 苗字 を名乗ることができ、 帯刀 (刀を持つこと)・切捨御免(無礼打)などが認められていました。
では武士以外は苗字を持つことができなかったのかというと、正式にはその通りです。
農民であれば、○○村の△△さん、というように呼ばれていたんですね。ただし、勝手に名乗ることはあったようです。
「農」は農民であり、人口の約80%を占めていました。
「工」は職人、「商」は商人で、あわせて町人・町方などと呼ばれました。
以前は「農」を「工」「商」の上に位置づけるという説明がされることもありましたが、現在は「農」「工」「商」の間に身分差はなかったとされています。
ただ、儒教を研究する儒学者の中には、身分差を主張する人もいたようです。
また、農・工・商のさらに下には、えた・ひにんと呼ばれる全人口の5%を占める被差別民がいました。
江戸時代はこのように明確な身分の区別があった時代だったのです。
今回から、 江戸時代の社会経済 について見ていきます。
つまりは 政治・外交・文化以外の、人々の生活に関する部分 です。