高校化学
5分でわかる!ジペプチドの構造

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この動画の要点まとめ
ポイント
ジペプチドの構造
これでわかる!
ポイントの解説授業

前回は、アミノ酸が結合してできるペプチドについて紹介しました。
そのうち、2つのアミノ酸が結合してできるものを、ジペプチドといいましたね。

今回は、ジペプチドのでき方について、詳しく見ていきましょう。
ペプチド結合には向きがある

いま、グリシンとアラニンを用意しました。
側鎖が水素のアミノ酸がグリシン、側鎖がメチル基のものがアラニンでしたね。
この2つを結合させ、出来上がった物質の種類を考えていきましょう。

まず、左にグリシン、右にアラニンの順番で並べて結合させると、次のようになります。

次に、左にアラニン、右にグリシンの順番で並べて結合させると、次のようになります。

さぁ、みなさんは、両者のちがいがわかりますか?
上についている、水素とメチル基がちょうど入れ替わっていますね。
細かい違いですが、この2つのジペプチドは別の物質です。
なぜなら、ペプチド結合にはカルボキシ基とアミノ基の向きがあるからですね。
ジペプチドには2つの構造異性体

つまり、2つのペプチドは、構造異性体の関係にあるわけです。
このように、ジペプチドには2つの構造異性体ができます。

今回のテーマは、「ジペプチドの構造」です。