醍醐天皇と村上天皇の間の時代、朱雀天皇は、大きな改革を行っていません。
２つ目のポイントでは、この朱雀天皇の時代に起きた、２つの大きな反乱について見ていきます。
平将門の乱 (たいらのまさかどのらん)と 藤原純友の乱 (ふじわらのすみとものらん)です。二つの反乱を合わせて 承平・天慶の乱 (じょうへい・てんぎょうのらん)とも呼びます。

大事なことは、 この２つの反乱は、武士が中心となって起きた初めての反乱である 、ということです。
それでは、それぞれの反乱について見ていきましょう。

まずは、関東で起きた 平将門の乱 について見ていきましょう。
この反乱は、 平将門 が伯父の平国香を殺したことから始まりました。
その後、平将門は、北関東の国府を襲い、更に下総の猿島を根拠地に北関東一帯を支配し、新皇と名乗ります。
この平将門の乱は、平国香の子である平貞盛や、藤原秀郷によって鎮圧されます。

同じ頃、 藤原純友 海賊を率いて瀬戸内海で反乱を起こす 藤原純友の乱 が起きました。
藤原純友は、伊予（愛媛県）の日振島を根拠地として、瀬戸内海沿岸の中国・四国・九州辺りを次々と襲いました。
こちらは、源経基によって鎮圧されました。

これらの反乱が同時期に起きた、ということは、それだけ国家の力が弱くなっていた、ということでもあります。
そして、ここで出てきた平や源という姓を持つ人々が、のちの平氏や源氏の祖となっていくことになります。