最後に、折衷学派について見ておきましょう。

ここまでに出てきた、朱子学・陽明学・古学などは、基本的に江戸時代の前半に創始され、発展していきました。
例えば、林羅山は徳川家康に仕え、先ほど紹介した荻生徂徠は８代将軍・徳川吉宗の信任を受けていましたね。

そして、江戸時代中期には、これらの学派を合わせた形で儒学を学ぼうとする折衷学派が生まれます。

折衷学派の学者としては、広瀬淡窓が挙げられます。
広瀬淡窓は、豊後(今の大分県)の日田(ひた)に、咸宜園(かんぎえん)という私塾を作りました。