5分でわかる!『後漢書』東夷伝
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この動画の要点まとめ
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日本について、少し詳しく書かれている『後漢書』東夷伝
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『漢書』地理誌の後の中国史料のなかで、倭国の話題が出てくるものが 『後漢書』東夷伝 です。
『後漢書』東夷伝には、次のような記録があります。
![高校日本史10 ポイント2 『後漢書』東夷伝 下の四角で囲われた史料部分のみ](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/soc_j_his_b/1_0_10_2/k_soc_j_his_b_1_0_10_2_image03.png)
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大事なポイントは、この文章が3つの部分に分かれる、ということです。
まず、上の史料の、1行目と2行目が「建武中元二年」という年の話です。
次に、3行目が「安帝の永初元年」という年の話。
最後に、4行目が「桓・霊の間」という時期の話です。
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では実際にどのような内容が書かれているのか、詳しく見ていきましょう。
光武帝がくれた金印が、1700年以上後に見つかった!
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それでは、『後漢書』東夷伝に書かれた3つの時期ごとの倭国の様子を、順に見ていきましょう。
まず一つ目は、「建武中元二年」、今の歴史に直すと西暦57年の出来事です。
倭の小国の一つである 奴国 (なこく)が中国に朝貢しました。
漢の皇帝であった 光武帝 (こうぶてい)はこれを受けて、「 漢委奴国王 (かんのわのなのこくおう)」と彫られた 金印 を 奴国王 に与えた、ということが書かれています。
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なんとこの金印は、江戸時代になって福岡県の 志賀島 (しかのしま)で発見されました。
金印に書かれた字「 漢委奴国王 」の2文字目、 「委」の字は、「倭人」などの「倭」とは違う漢字 であることにも注意しましょう。
倭国の王が中国に奴隷を献上していた!
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二つ目は、「安帝の永和元年」、西暦107年に、倭国の王である帥升(すいしょう)が「生口(せいこう)」という奴隷を160人献上したということです。
先ほどの西暦57年からこの西暦107年まで、少なくとも 50年以上にわたって倭国と漢の朝貢関係が続いていた ことが分かります。
2世紀後半、倭国では大きな戦が起こった
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三つ目は、「桓・霊」という2人の皇帝の在位期間である2世紀後半のことです。
当時の倭国には統一的な支配者が存在せず、戦が頻発して国が乱れていたことが書かれています。
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まずは『後漢書』東夷伝に3つの時代のことについて書かれていた、ということを押さえましょう。
その中でも、西暦57年に光武帝が倭国に金印を与えた、という内容は特に重要です。
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2つ目のポイントは、『後漢書』東夷伝です。