３つ目のポイントは、禅宗の中でも 林下 (りんか)と呼ばれた諸派について見ていきます。

五山・十刹の制に組み込まれたお寺(五山派)は、幕府の保護を受けるかわりに、幕府の統制下にありました。
一方で、禅宗の中でも、権力者と結んだ五山派と異なる道を進んだ宗派もありました。
幕府の保護と統制を拒否して、自由に民間布教を行った それらの諸派を、 林下 といいます。

林下には、「一休さん」として有名な一休宗純が属した臨済宗の 大徳寺 (だいとくじ)や、曹洞宗の一部の宗派が含まれます。