高校日本史B
5分でわかる!仏教(浄土教)
![高校日本史B](http://assets.try-it.jp/assets/modules/utilities/subject_symbol_border_k0_social_japanese_history_b-622d7c52e7d08c2c2339d05e47e0eff5e0ad93701b1c191caa149f9fbd499f83.png)
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
![](http://assets.try-it.jp/assets/modules/components/movie_size-f89110ba4a351d85c483bb12f73c7cf89e2ba13a9174f58b4a38599d28678843.png)
この動画の要点まとめ
ポイント
浄土教
これでわかる!
ポイントの解説授業
現世はもうだめだ! そうだ来世で極楽浄土に行こう! という浄土教
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/kurokawa.png)
前の弘仁・貞観文化では密教が流行していましたね。
その密教は「現世利益」(げんぜりやく)といって、生きている今にいいことを残そう、という考え方でした。
しかし、先ほどの御霊会などでも分かるように、国風文化の時代は内乱や疫病で国が乱れていました。
また、仏教を始めた釈迦(しゃか)の死後、時が経って正しい教えが失われるという 末法思想 (まっぽうしそう)もあり、現世での救済を諦める人が出てきました。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/kurokawa.png)
そうした人たちの中で、 阿弥陀仏(あみだぶつ)を信仰して来世において極楽浄土(ごくらくじょうど)に往生すること を願う 浄土教 が広まります。
現世は、釈迦の死後1000年が経って、1052年からは救いようのない「 末法 」の世である、だから現世を捨てて来世で極楽浄土に行こう! ということです。
浄土教を広めた空也と源信
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/kurokawa.png)
この浄土教を広めた人物として、特に 空也 (くうや)と 源信 (げんしん)の2人を押さえましょう。
空也 は京の市中で浄土教を広めたので、 市聖 (いちのひじり)とも呼ばれました。
源信 は、『 往生要集 』(おうじょうようしゅう)を著します。
この『往生要集』は、「どうやったら死後、極楽浄土の阿弥陀様の元に行けるのか」ということを書いた本です。いわゆる「How to 往生」ですね。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/kurokawa.png)
『往生要集』は、「往生伝」(おうじょうでん)と区別 をつけましょう。
往生伝とは、往生した人の日記のことです。「この人はこんなことをしたから往生に行ったんだよ」という偉人の伝記のようなものです。
例えば、慶滋保胤(よししげのやすたね)は往生伝のひとつである『日本往生極楽記』(にほんおうじょうごくらくき)を著しました。
![](http://assets.try-it.jp/assets/modules/utilities/logo_black-a711ae7f4c2af1410b916e7066a5e8950d6f2f3a2150e093b6dc878ad8f31d3f.png)
3つ目のポイントでは、この時代の中心となる概念である 浄土教 (じょうどきょう)について見ていきましょう。