今回はドイツの発展についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。

初代ドイツ皇帝に即位したのは、プロイセン王でもあった ヴィルヘルム１世 でした。帝国宰相には ビスマルク が就任しました。

ドイツ帝国では、立法や条約を担当する 連邦参議院 や予算を担当する 帝国議会 が整備されました。

プロイセン＝フランス戦争 の講和条約で、ドイツ帝国は アルザス・ロレーヌ 地方を獲得しました。この地域からは豊富な鉱山資源が産出するため、ドイツは第２次産業革命を迎えることになりました。

ビスマルクは、あらゆる輸入品に 保護関税 をかける 保護関税法 を制定しました。輸入品に関税をかけることで 国内産業を保護しようと考えたのです。

ビスマルクは 国民の団結 を重視し、その団結を乱す要因は徹底的に弾圧しました。その例が西南ドイツの カトリック勢力 です。ビスマルクはカトリック勢力をおさえつけ、カトリック側はそれに反発しました。この争いを 文化闘争 といいます。

同様に、ビスマルクは 社会主義勢力 にも弾圧を行いました。第二次産業革命の進展に伴い、労働者や失業者を守ろうとする政党が現れました。それが ドイツ社会主義労働者党 です。

社会主義の考えが広まると、資本家と労働者の対立で国内が分裂するかもしれない。そう考えたビスマルクは 社会主義者鎮圧法 を制定し、ドイツ社会主義労働者党を非合法な政党とすることで弾圧を行いました。

社会主義政党を弾圧する一方、労働者の生活を国が保護する仕組みを整えるため、ビスマルクは 社会政策 を推進しました。疾病保険や災害保険など、社会保険制度を整備したのです。