入試レベル問題にチャレンジしてみましょう。

カッコにあてはまる語句を、選択肢から選ぼう。

まずは日本文を見てみよう。「空気と水が なければ 、人間は生きられない。」とあるね。

「なければ」 に注目。
「空気と水がない」ということは、 ありえないこと だよね。
だから、 ありえないことを表す、仮定法 を使って表そう。

特に今回は、 「もし名詞がなければ」 を表す仮定法の表現が使えそうだよ。
選択肢を順番に見ていこう。

①Withoutはどうかな。
これを使って、Without 名詞,の形にしたいところだね。
でも、ちょっと待って。カッコの後ろにforがきているよね。
Without forのように、前置詞が２つ続いてしまうので、
①Withoutは入れられないよ。
ちなみに、Without 名詞,は、But for 名詞,と同じ意味。
もしも、選択肢がWithoutでなくButだったら、カッコの後ろにforがあるから正解になるね。

②It were notはどうかな。
「もし名詞がなければ」 は、 If it were not for 名詞, の形で表せるんだったよね。
②はit were not forだから、Ifが足りないね。
だから②もダメ。

ここでは、③Were it notが正解。
ifがないし、いきなりwereから文がはじまっているけれど、どういうことかな？
そう、ifの省略と倒置がおこっているんだ。

もともとの形は、If it were not for air and water,だったんだ。
ifの省略と倒置 がおこって、Were it not for air and water,となっているんだね。
文全体では、Were it not for the air and water, man could not live.となるね。

仮定法過去 では、 If it were not for 名詞, で 「もし名詞がなければ、」 。
仮定法過去完了 では、 If it had not been for 名詞, で 「もし名詞がなかったならば、」 。
どちらも、 Without 名詞, や But for 名詞, で言い換えることができるんだったね。
熟語表現として押さえてしまおう。