5分でわかる!未来についての仮定(should/were to)
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この動画の要点まとめ
ポイント
未来についての仮定を表すには?
これまで、 現在についてのありえないことを過去形で表す「仮定法過去」 と、
過去についてのありえないことを過去完了形で表す「仮定法過去完了」 を見てきたね。
今回は、 未来についてのありえないことを表す仮定法 について学ぼう。
まずは次の例題を見てみよう。
(1)「 もし万が一 、雪が降るならば」は、 未来 のことを表しているね。
でも「 もし万が一 」ということは、「雪が降る」可能性は低そうだよね。
(2)「仮に太陽が西から昇るとしても」も、 未来 のことだよね。
でも実際には太陽が西から昇ることは、ほとんどありえないよね。
(1)のように「 ありえるけれど、可能性は低いこと 」や、
(2)のように「 ほとんどありえないこと 」は、
未来についての仮定法 で表すことができるんだ。
詳しくは、今回のポイントで確認していこう。
未来についての仮定法には、2つのパターンがあるよ。
① If+主語+should+動詞の原形~,「万が一~するならば」 で、
ありえるけれど「可能性が低い」未来 のことを表すよ。
② If+主語+were+to+動詞の原形~,「~するならば」 は、
ほとんどありえない未来 のことを表すんだ。
それぞれ、例文で確認していこう。
まず、①のパターンの例文を見てみよう。
If it should snow, I would[will] stay at home.
「 万が一 雪が降るならば、家にいるつもりだ」という意味だよ。
「雪が降る」という、「ありえるけれど可能性が低い」ことを、「仮定」しているんだね。こういうときは、未来についての仮定法を使うよ。 If+主語+should+動詞の原形~, のパターンで表すんだ。
ここで注意。 If+主語+should+動詞の原形~, を受ける部分で、willを使っても良いんだ。
他にもplease~「どうぞ~してください」や、wouldがくることもあるよ。
仮定法だけれど、ありえる未来について言っているからだね。
次に、②のパターンの例文を見てみよう。
Even if the sun were to rise in the west, I wouldn't meet him.
「たとえもし太陽が西から昇ったことがあったとしても、私は彼に会わない。」という意味だね。
ifだけでも良いんだけれど、Even if で「たとえもし」だよ。
「太陽が西から昇る」というのは、ほとんどありえない未来のことを仮定しているんだね。こういうときは、 If+主語+were+to+動詞の原形~, のパターンの、未来の仮定法を使うよ。
それじゃあ、問題に戻ってみよう。
(1)「もし万が一、雪が降るならば、家にいるつもりだ。」を見ていこう。
例えば、もし真夏だったとしても、雪が降ることは、 可能性が低いけれど「ありえる」こと だよね。
このように、 ありえるけれど「可能性が低い」未来 を表すときには、 If+主語+should+動詞の原形~, を使おう。
1つ目の下線には、shouldを補うよ。
If+主語+should+動詞の原形~,を受ける部分はwillを使う?wouldを使う?
2つ目の下線には、shouldに合わせてwouldを使っておけば問題ないけれど、
もし「そもそも雪が降ることがほとんどありえない」と考えているのであれば、wouldと willの両方を使えるよ。
ここで、willを使った場合と、wouldを使った場合の、ニュアンスの違いを見てみよう。
wouldを使うと、「雪が降るなんてこと ないと思うけど 、万が一のために言っておくと、家にいるつもりだよ。」というニュアンスだよ。
willを使うと、「可能性は低いけれど、雪が降ることも ありえるよね 。もし雪が降ったら家にいるからね。」というニュアンスになるんだ。
If+主語+should+動詞の原形 、のパターンでは、条件を受ける部分の助動詞の形によって、 「可能性が低いけど」ありえる/ありえない」両方のニュアンスを表現できる んだ。
(1)は、文全体では、If it should snow, I would[will] stay at home.となるね。
次に(2)を見てみよう。
(2)「仮に太陽が西から昇るとしても、私は彼に会うつもりはない。」を考えよう。
「太陽が西から昇る」のは、 ありえない未来 だよね。
ありえない未来を仮定するときは、 If+主語+were to+動詞の原形~, のパターンを使おう。
1つ目の下線には、were toを補うよ。
カンマより後ろの部分は、仮定法。
助動詞の過去形を使って表そう。
後半はI wouldn't meet him.
だから、2つ目の下線は、wouldn'tを入れよう。
このように、shouldの場合は、ありえるけど可能性が低い、
were toの場合は可能性ほぼゼロ、
というニュアンスの違いを押さえておこう。
文全体では、Even if the sun were to rise in the west, I wouldn't meet him.となるよ。
続いて(3)を見てみよう。
(3)「もし万が一、明日彼が来るならば、この手紙を渡してください。」を見ていこう。
「 万が一 」とあるので、「明日来る」というのは、 可能性が低いがありえる未来 なんだね。
この場合は、 If+主語+should+動詞の原形~, で表そう。
下線にはshouldを補うよ。
(3)では、カンマの後ろ、 please give this letter.に着目しよう。
shouldを使う未来の表現では、条件を受ける部分に、
主語+will~ や、 please+原形 などを使うこともあるよ。
If+主語+should+動詞の原形 ,の表現では、条件を受ける部分の表現に様々なバリエーションがあるんだね。
未来についての仮定 の表現は、2パターンあるよ。
① If+主語+should+動詞の原形~,「万が一~するならば」 は、
ありえるけれど「可能性が低い」未来 のことを表すよ。
② If+主語+were+to+動詞の原形~,「~するならば」 は、
ほとんどありえない未来 のことを表すよ。
今回のテーマは 「未来についての仮定(should/were to)」 についてです。