今回のテーマは、「モノマーとポリマー」です。

前回は、アルケンの付加重合という反応について学習しましたね。
アルケンは付加反応を起こしやすい物質ですが、付加反応を繰り返して分子量の大きな物質になることがあります。
これが付加重合という反応でした。

たとえば、エチレンが付加重合してできるポリエチレン、塩化ビニルが付加重合してできるポリ塩化ビニルなどがありましたね。

続いて、付加重合に関する言葉について学習していきましょう。

先ほど取り上げたの反応では、分子量の小さなエチレンが集まって、分子量の大きなポリエチレンになりました。

エチレンのように、比較的小さな分子からなる化合物を、モノマーまたは単量体といいます。
それに対して、ポリエチレンのように、重合によって生成した高分子化合物を、ポリマーまたは重合体といいます。

そして、モノマーが繰り返し結合することを、重合といいます。
重合には色々なパターンがあり、付加重合はそのうちの一つなのです。
詳しくは、高分子化合物に関する授業で紹介します。

ちなみに、ポリマーは、同じ構造が繰り返しつながったものです。
それならば、同じものを何度も書く必要はありませんよね。
そこで、次の図のように、繰り返し構造にカッコを付けて表す方法が一般的です。
また、Cが2個、Hが4個からなる構造がたくさんくっついているということで、nという文字を右下に書いています。

モノマーやポリマーなど、重合に関する言葉を整理しておきましょう。