5分でわかる!同格のthat

- ポイント
- 練習
- チャレンジ

この動画の要点まとめ
ポイント

同格のthatとは,簡単にいうと,イコールのはたらきをするthatのこと。……といっても,この説明だけではイメージがつかないよね。具体的に問題を見ていこう。
fact,rumoreなど抽象的な名詞を説明

(1)は「彼が合格したという事実」という表現が問題だよ。the fact「事実」の内容は,he passed the exam「彼が試験に合格した」だね。

(2)は「彼が試験に合格したというウワサ」の表現を考えよう。the rumor「ウワサ」の内容は,he passed the exam「彼が試験に合格した」だね。

(1)(2)は,関係代名詞whichがあてはまるような気もするけど,下線にwhichを入れると間違いになってしまうんだ。今回のポイントを解説しよう。

直前の名詞について,その内容を名詞節で説明するthatのことを同格のthatというよ。

同格のthatは,イコールのはたらきと考えるとわかりやすいね。例えば,the fact「事実」=he passed the exam「彼が試験に合格した」は,the fact that he passed the examと表現するんだ。

(直前の名詞) = (直後の文)の関係を表し,直前の名詞の内容を補足したり,言い換えたりするのが同格のthatだよ。「(直後の名詞節)という(直前の名詞)」と訳すとわかりやすいね。

同格のthatとまぎらわしいものに, 関係代名詞which(that) があるよ。直前の名詞を説明するはたらきは同じなんだけど,文の形に違いがあらわれるんだ。

関係代名詞の場合,the book which you read「あなたが読んだ本」のように表現するね。

このとき,you readの目的語itは欠けている。なぜなら,whichがthe bookの代わりをしているからなんだ。you readの目的語はwhichになるんだね。

つまり,関係代名詞の場合,直後の文で関係代名詞が代名詞としてはたらくことになるんだ。

一方,同格のthatの場合,the fact that he passed the exam「彼が試験に合格したという事実」のように表現するね。

このとき,he passed the examは完全な文になっていて欠けている部分がないよ。thatはイコールを表しているだけで,he passed the examの文でハマる場所がない。

つまり,同格の場合,直後の文で代名詞としてはたらかないことになるんだね。

同格のthatの直前にくる名詞は fact「事実」,rumor「噂」,news「知らせ」,hope「希望」といった抽象的な名詞 であることが多いことを覚えておこう。
the fact の内容をthat以下で説明

the fact「事実」の内容は,he passed the exam「彼が試験に合格した」。

「〜という事実」という表現は,同格のthatを用いて,the fact that S V で表せるね。

このthatは,the fact = he passed the exam と説明するはたらきをしているよ。

the rumor の内容をthat以下で説明

the rumor「ウワサ」の内容は,he passed the exam「彼が試験に合格した」。

「〜というウワサ」 という表現は,同格のthatを用いて,the rumor that S V で表せるね。

このthatは,the rumor = he passed the exam と説明するはたらきをしているよ。


今回は,接続詞thatの中でも,特に同格のはたらきをするthatについて解説しよう。