今回のテーマは 「no matter～,の使い方」 についてです。
実はこの 「no matter～,」という表現は、複合関係詞の言い換え表現 なんだ。
次の例題を通して考えていこう。

下線に英語を補う問題だよ。

(1)「誰が来ようとも」、
(2)「たとえ彼が何を言おうとも」に注目。

それぞれ、whoever「～はだれでも」、
whatever「～は何でも」を使って表せるような気もするけれど、ちょっと待って。
どちらも、下線の前に、No matterという見慣れない英語がきて、カンマで文章が一度区切れているよ。

実は、no matter～,を使って、これまでに学んできた複合関係詞を、言い換えることができるんだ。今回のポイントを確認していこう。

no matter～,の形で、「たとえ～でも」という意味を表すことができる んだ。
しかも カンマがつくことで、「たとえ～」とニュアンスが少し変わるよ。

① no matter who, は whoever, の言い換え。
「たとえだれが～でも」 という意味だよ。

ここで１つ注意。
実は、whoeverも、後ろにカンマがつくと、
「～はだれでも」ではなく、
「たとえだれが～でも」という意味になる んだ。
後ろにカンマがあるかどうかで、少し意味が変わるんだね。

② no mater what, はwhatever,の言い換え。
「たとえ何が～でも」 という意味だよ。
whateverも、後ろにカンマがくると、
「～は何でも」ではなく、
「たとえ何が～でも」という意味になる んだ。

③ no matter when, は whenever の言い換え。
「たとえいつ～でも」 という意味だよ。
whateverも、カンマがつくと、「～はいつでも」から意味が変わるんだね。

④ no matter where, は wherever の言い換え。
「たとえどこへ～でも」 という意味だよ。
whereverは、後ろにカンマがないときは、「～はどこでも」だね。

⑤ no matter how＋形容詞, は however＋形容詞, の言い換え。
「たとえどれほど形容詞でも」 という意味だよ。
however＋形容詞は、後ろにカンマがあってもなくても意味は変わらないんだ。

それじゃあ、問題に戻っていこう。

(1)「誰が来ようとも」はどう表そうか。
下線の前に、No matter がきていることにも注目。

ここでは No matter who ～,「たとえ誰が～でも」 という表現がぴったりだね。
下線にはwhoを補おう。

ちなみに、no matter who ～,は、whoever～,と言い換えることができるよ。
「たとえだれが～でも」 という意味のときには、whoeverの後ろにカンマをつけるのを忘れずに。カンマがつかないと、「～はだれでも」という意味だね。

次に(2)を見ていこう。

次に(2)では、「たとえ彼が何と言おうとも」という表現だね。
「たとえ何が〜でも」 は No matter what~, であらわせるよ。
だから、空欄にはwhatが入るよ。

No matter what ～,は、whatever～,と同じ意味 だね。
カンマがあるかどうかで意味が変わるから注意！

複合関係詞(whoeverやwhateverなど)の言い換え表現、
**no matter ～,**の使い方を見てきたよ。

複合関係詞は、後ろにカンマがあるかどうかで意味が変わるから注意しよう。

例えばwhoeverは、後ろにカンマがないと「～はだれでも」、
後ろにカンマをつけて、whoever,となると「たとえだれが～でも」という意味になるんだね。