征韓論は敗れたものの、結局日本は朝鮮を武力で開国させることになります。
そのきっかけとなったのは、1875年におきた事件です。
朝鮮の近海において、日本の軍艦が無許可で測量を行っていたところ、朝鮮軍が砲撃を行いました。
これをきっかけに、両軍が戦闘状態に入ったという事件です。これを 江華島事件 といいます。

江華島事件の１年後、日本と朝鮮の間に結ばれた条約によって、朝鮮の開国が決まりました。
この条約は 日朝修好条規 といいます。
日本は欧米との不平等条約に悩んでいながら、 朝鮮にとって不利な不平等条約を結ばせた のです。

続いて、日本が南北に領土を拡大していく様子について復習しましょう。
こちらを見てください。

まずは北側からいきます。
北海道の北にある細長い島の名前はなんでしたか？
これは 樺太 （からふと）です。サハリンともいいます。
では、北海道の東側にある島々の総称は？
こちらは 千島 列島でした。
日本は1875年、ロシアと 樺太千島交換条約 を締結し、 樺太をロシア領と認める代わりに千島列島を領土として獲得しました。

次は南側です。
1879年に、日本は元々独立国だったある島々を領土に組み込みました。
そう、 琉球 藩を 沖縄 県とし、日本の領土としたのです。
日本は武力で朝鮮や琉球を開国させ、支配領域を拡大していきます。