5分でわかる!非競争的阻害剤
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この動画の要点まとめ
ポイント
非競争的阻害剤⇒酵素の活性部位以外に結合する
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通常、基質は酵素の活性部位と結合しますね。
しかし、非競争的阻害剤が酵素と結合すると、酵素の構造が変化してしまい、基質と結合できなくなります。
![高校 生物 細胞22 ポイント3 左図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/1_3_22_3/k_sci_bio_1_3_22_3_image02.png)
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下の図の酵素の右側に、色の濃い細い構造体がくっついていますね。
これが非競争的阻害剤です。
非競争的阻害剤は、酵素の活性部位以外のところに結合することが特徴です。
酵素が非競争的阻害剤と結合したことで活性部位の形が変わり、基質と結合できなくなります。
基質濃度が変化しても阻害効果は継続
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非競争的阻害剤が酵素と結合してしまうと、酵素と結合できる基質が減少してしまいますね。
そのため、非競争的阻害剤がない場合と比べ、非競争的阻害剤存在下では生成される生成物量が減少してしまうのです。
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では酵素反応速度は、非競争的阻害剤によってどのような影響を受けるのでしょうか?
次のグラフを見てください。
![高校 生物 細胞22 ポイント3 グラフ](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/1_3_22_3/k_sci_bio_1_3_22_3_image03.png)
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/hoshino.png)
これは、非競争的阻害剤がある場合とない場合の、酵素反応速度に関するグラフです。
阻害剤がある場合、酵素反応速度はすべての基質濃度で減少していることが分かりますね。
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また、基質濃度が高くなると、酵素反応速度はある程度まで増加した後、一定になります。
非競争的阻害剤がない場合の酵素反応速度を上回ることはありません。
![高校 生物 細胞22 ポイント3 右グラフのみ](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/1_3_22_3/k_sci_bio_1_3_22_3_image03.png)
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なぜ、酵素反応速度はグラフのような変化をするのでしょうか?
非競争的阻害剤は、酵素の活性部位以外のところに結合する阻害剤ですね。
競争的阻害剤と異なり、基質濃度に関係なく酵素と結合できる阻害剤なのです。
そのため、基質濃度が十分に高くなったとしても影響を受けずに酵素と結合ができ、阻害効果は継続されるのです。
競争的阻害剤と非競争的阻害剤の違い
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最後に、競争的阻害剤と非競争的阻害剤の違いをまとめましょう。
競争的阻害剤は、基質濃度が十分に高くなると、阻害効果が見られなくなります。
非競争的阻害剤は、基質濃度が十分に高くなっても、阻害効果が維持されます。
この違いが最も重要なポイントです。
![高校 生物 細胞22 ポイント3 全部 空欄埋める](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/1_3_22_3/k_sci_bio_1_3_22_3_image01.png)
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酵素の活性部位に結合する阻害剤を、競争的阻害剤といいます。
阻害剤には、活性部位と異なる場所に結合して阻害作用を起こすものもあり、非競争的阻害剤といいます。