高校生物基礎
5分でわかる!細胞壁の構造

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この動画の要点まとめ
ポイント
細胞壁の構造
これでわかる!
ポイントの解説授業
「細胞壁」は植物細胞にだけ存在

図は植物の細胞を示したものです。


植物細胞の図を見ると、細胞と細胞の間に細胞を守る壁のようなものがあることがわかります。これを 細胞壁 と言います。

以前に学習した細胞膜とは異なるものなので混同しないようにしてくださいね。 細胞壁は、細胞膜の外側に存在 しています。

この細胞壁は 植物細胞にのみ存在 し、動物細胞には見られません。
繊維状の「セルロース」で作られている

では、細胞壁の役割やその成分についても見ていきましょう。図は、細胞膜・細胞壁を拡大したものです。


細胞壁を拡大して見ると、 繊維状 の物質でできていることがわかります。細胞壁を作る繊維状の物質は セルロース と言います。セルロースが複雑に絡み、細胞の周りを覆うことで細胞壁は作られています。

セルロースは糖の一種です。ヒトはセルロースを消化することができませんが、ウシなどの草食動物は消化して栄養にすることができます。

ヒトが野菜を食べても太らないのに対して、ウシが牧草などを食べて太るのは、セルロースを栄養にできるかどうかが関わっていたのです。
細胞の形を維持する”骨のような役割”

では細胞壁は、いったいどんな役割をしているのでしょうか。
細胞壁は、植物にだけ存在し、動物には存在しないことから想像してみてください。

われわれ動物は、骨があり、骨に細胞がくっつくことで、形を保っていますよね。でも植物には骨がありません。

そうなんです。細胞壁には、 細胞の周りを固めて細胞の形を維持する役割 があります。繊維できているのはこの役割のためです。

細胞壁は一つ一つの細胞の形を維持することで、植物全体として動物での骨に当たる役割を果たしています。


これまでは細胞の中のつくりについて学んできましたね。今回は細胞の外側に注目します。