高校英語構文 第4章「準動詞の眺め方」第5回。
今回は不定詞の副詞的用法について学習するよ。

前々回の授業で 名詞的用法 を、前回の授業で 形容詞的用法 を、それぞれ一緒に勉強したね。不定詞の用法も残すはあと1つ。それが今回のテーマの 副詞的用法 なんだ。例文を見てみよう。

まずは単語の意味を確認しよう。airport「 空港 」、see 人 off「 人を見送る 」、uncle「 おじさん・叔父 」。see his uncle off で「 （彼の）おじさんを見送る 」と訳せるよ。

英文を見ると to が2つあるね。最初の to は went to（go to の過去形）の形で使われている前置詞の to だ。Tom went to the airport で「トムは空港へ行った」と訳せるよ。

ポイントはもう1つの to だ。こちらは to see his uncle off で不定詞のカタマリをつくっていて、動詞 went to にかかっているよ。直前の名詞 airport にかかっているとしたら「おじさんを見送るための空港」という訳になるけど、これはおかしいよね。

ここで今回のTK'sポイント！

不定詞が名詞的用法や形容詞的用法の場合は、文中の位置がある程度決まっている。一方、副詞的用法の場合は文中のどこにでも登場するんだ。

副詞的用法の訳で頻出なのは「～するために」（目的）。「～して･･･に感じる」（感情の原因）は、例えば Nice to meet you.「あなたに会えてうれしいです。」の to meet you があてはまるよ。

「 ～する。そして･･･ 」（結果）は、長文を読むときにはよく登場する。以上、副詞的用法の3つの訳をしっかりおさえておこう。

それでは例文に戻るよ。

to see his uncle off は不定詞の副詞的用法。この場合は目的の意味で「～するために」と訳せるよ。全体の訳はこちら。

副詞的用法は、不定詞の位置も、どこにかかっているかも、英文によってバラバラだ。だからまずは名詞的用法と形容詞的用法をしっかり覚えて、その2つのどちらでもない場合は副詞的用法だと判断できるようにしよう。

今回のポイントは不定詞の副詞的用法。目的、感情の原因、結果の3つの訳のパターンをしっかりおさえてね！