高校生物
5分でわかる!寄生、片害作用
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この動画の要点まとめ
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寄生、片害作用
これでわかる!
ポイントの解説授業
寄生:一方に利益(+)、他方に害(-)
寄生とは、一方に利益が生じ、他方に害が生じる関係です。
寄生の関係にある生物の例としては、寄生虫とヒトがあげられます。
下の図は、ヒトのお腹の中に寄生虫がいる様子です。
寄生虫は、ヒトが取り込んだ栄養分の一部をもらいます。
一方、ヒトは、取り込んだ栄養分の一部を寄生虫に奪われます。
寄生虫とヒトはニッチが一致しませんが、一緒にいることで一方に利益が、他方に害が生じるのですね。
寄生についておさえましょう。
片害作用:一方に利害なし(±0)、他方に害(-)
片害作用とは、一方に利益も害もないが、他方に害が生じる関係です。
片害作用の関係にある生物の例としては、アオカビと細菌があげられます。
下の図では、5箇所で繁殖しているアオカビの周囲以外でのみ、細菌が繁殖しています。
アオカビは、特に不利益や害を受けるわけではありません。
一方で、細菌は、アオカビが分泌するペニシリンによって殺されます。
たしかに、図で、アオカビの周りでは細菌が繁殖していませんね。
アオカビと細菌はニッチが一致しませんが、一緒にいることで片方のみに害が生じるのですね。
片害作用についておさえましょう。
ニッチが一致しない異種間で生じる相互作用のうち、寄生と片害作用について見ていきましょう。