5分で解ける!個体群(テスト1、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
密度効果:環境抵抗が個体群に与える影響
![高校 生物 個体群12 演習1 演習1(1)](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_12_1/k_sci_bio_9_1_12_1_image02.png)
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環境抵抗は、個体群にさまざまな影響をおよぼします。
出生率の低下、死亡率の増加、成長の遅延などです。
このように、環境抵抗が個体群に与える影響を密度効果といいます。
個体群密度に関わらず、最終収量は一定に
![高校 生物 個体群12 演習1 演習1(2)](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_12_1/k_sci_bio_9_1_12_1_image03.png)
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個体群密度によって生物一個体の形態などが変化する現象を相変異といいました。
低密度の状態で育った植物と、高密度の状態で育った植物について考えてみましょう。
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低密度で育った個体は、他の個体との距離が遠くなります。
そのため、各個体が地中の栄養分を十分に吸収することができ、日光を十分に浴びることができます。
よって、成長に必要な条件がそろいやすく、大きくなることができるのです。
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一方、高密度で育った個体は、他の個体との距離が近くなります。
そのため、他の個体と地中に根を張るスペースや日光などを争うようになります。
よって、そのような競争のために、大きくなることができないのです。
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以上をふまえて、単位面積あたりの収穫量について考えてみましょう。
低密度の土地では、多くの実をつけた大きな植物を少数収穫することができます。
一方、高密度の土地では、少ない実をつけた小さな植物を多数収穫することができます。
そのため、個体群密度に関わらず、単位面積あたりの最終収穫量は一定になるのです。
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これを最終収量一定の法則といいます。
女王バチになるためにはローヤルゼリーが必要
![高校 生物 個体群12 演習1 演習1(3)](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_12_1/k_sci_bio_9_1_12_1_image04.png)
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ミツバチは分業を行って効率よく生活している社会性昆虫です。
また、ミツバチは、女王バチ、働きバチ、雄バチの3種類に分けられます。
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ミツバチの種類のうち、女王バチと働きバチは雌です。
それぞれどのように発生するのでしょうか?
ミツバチは、雄と雌で発生のプロセスが異なることが特徴でした。
雌のミツバチが発するプロセスを思い出しましょう。
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繁殖期の女王バチは、未受精卵である卵母細胞を持っています。
核相nの未受精卵が受精すると、核相2nの受精卵が生じます。
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受精卵が発生する途中で、働きバチからローヤルゼリーを与えられた雌が女王バチになります。
女王バチは、核相は2nで、生殖能力を持っていることが特徴です。
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一方、ローヤルゼリーを与えられなかった雌は働きバチになります。
働きバチは、核相は2nで、女王バチから受け継がれた女王物質により、生殖能力が失われていることが特徴です。
ニッチ一致⇒競争⇒一方が絶滅:競争的排除
![高校 生物 個体群12 演習1 演習1(4)](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_12_1/k_sci_bio_9_1_12_1_image05.png)
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生物種が生態系の中で占める位置のことをニッチといいます。
ニッチがある程度一致した異種が対峙したとき、そこに生まれる関係性は相互作用と呼ばれました。
相互作用のうち、食物や生活空間を巡って発生する争いが競争です。
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異種間のニッチが一致していると、両者の間で競争が起こります。
両種の間に圧倒的な力の差がある場合、弱い種は強い種に駆逐され、最終的には死滅してしまうのです。
このように、競争によって一方の種が絶滅させられることを競争的排除といいます。
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特定の環境に生息する個体群は、増加できる数が決まっています。
それは、食料の不足、生活空間の不足、環境の悪化などの要因があるためです。
このような要因を環境抵抗といいました。