5分でわかる!競争
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この動画の要点まとめ
ポイント
ニッチ一致⇒競争⇒一方が絶滅:競争的排除
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ニッチとは、生物種が生態系の中で占める位置のことです。
ニッチがある程度一致した異種が対峙したときに、そこに生まれる関係性を相互作用といいます。
相互作用のうち、食物や生活空間を巡って発生する争いは、種間競争と呼ばれます。
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種間競争について、実験を通して確認してみましょう。
今回は、ニッチが一致しているゾウリムシとヒメゾウリムシの様子を観察します。
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ゾウリムシもヒメゾウリムシも、それぞれ別の試験管で単独飼育すると、個体数は増加していきます。
そして、その成長曲線はS字型になります。
ニッチが一致していても、別々に生息していれば、どちらも問題なく増殖するのですね。
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それでは、ゾウリムシとヒメゾウリムシを同じ試験管で混合飼育すると、どうなるのでしょうか?
次のグラフを見てください。
これは、経過日数と個体数の関係を表したグラフです。
![高校 生物 個体群8 ポイント2 左グラフ](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_8_2/k_sci_bio_9_1_8_2_image02.png)
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ヒメゾウリムシは、成長曲線がS字型になっています。
一方、ゾウリムシは、個体数がある程度増加したあとに減少し、最終的には死滅しています。
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異種間のニッチが一致していると、両者は競争の関係にあります。
ゾウリムシは、競争の結果、ヒメゾウリムシに完全に駆逐されたのです。
このように、競争によって一方の種が絶滅させられることを競争的排除といいます。
ニッチ不一致では競争が起こらない
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どんな異種間でも、一緒に生息すると必ず競争的排除が起こるのでしょうか?
実はそうではありません。必ずしも一方の生物が絶滅するとは限らないのです。
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続けて実験を通して確認してみましょう。
今回は、ニッチがどの程度一致しているか分からないヒメゾウリムシとミドリゾウリムシの様子を観察します。
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ヒメゾウリムシもミドリゾウリムシも、それぞれ別の試験管で単独飼育すると、個体数は増加していきます。
そして、その成長曲線はS字型になります。
ニッチがどの程度一致しているかに関わらず、別々に生息していれば、どちらも問題なく増殖するのですね。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/hoshino.png)
それでは、ヒメゾウリムシとミドリゾウリムシを同じ試験管で混合飼育すると、どうなるのでしょうか?
次のグラフを見てください。
これは、経過日数と個体数の関係を表したグラフです。
![高校 生物 個体群8 ポイント2 右グラフ](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_8_2/k_sci_bio_9_1_8_2_image03.png)
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環境収容力の違いはありますが、ヒメゾウリムシもミドリゾウリムシも成長曲線がS字型になっていますね。
これは、両者は競争の関係にないことを表しています。
つまり、ヒメゾウリムシとミドリゾウリムシのニッチは一致していないということが考えられます。
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混合飼育をしたとき、片方の生物種が絶滅した場合は、異種間は競争の関係にあり、ニッチが一致していると予測できます。
一方、どちらの成長曲線もS字型になり、どの生物種も絶滅しない場合は、異種間は競争の関係になく、ニッチが一致していないと予測できるのですね。
![高校 生物 個体群8 ポイント2 すべてうめる](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_8_2/k_sci_bio_9_1_8_2_image01.png)
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ニッチが一致している異種間で起こる相互作用について見ていきましょう。