今回のテーマは、「アボガドロの法則」です。

みなさんは、ダースと質量の関係について学んできましたね。
そのときに重要だったのは、 「比例の関係」 です。
ダースが2倍・3倍になれば、質量も2倍・3倍になりました。

質量が比例するならば、体積はどうでしょうか？
結論から言うと、 体積も比例 しています。
図のように、ダースが3倍になると、体積も3倍になります。
つまり、150cm³の3倍なので、 450cm³ となります。
今回は、体積に注目していきましょう。

こちらには、同じ大きさの立方体が２つありますね。
立方体に含まれている粒子の数に注目してみましょう。
左の立方体には、 酸素 の分子が 10個 入っています。
右の立方体には、 二酸化炭素 の分子が 10個 入っています。
同じ体積に、同じ数の分子が含まれている のがポイントです。
これを発見したのが、 アボガドロ という科学者です。

発見した内容をまとめると、 「すべての気体は、同温・同圧のとき、同じ体積中に同数の分子を含んでいる」 ということになります。
大事なのは、 「気体の種類は、体積には関係ない」 ということです。
ざっくりと言うと、 「体積が同じならば、分子の数も同じ」 ということになります。
この法則を、 「アボガドロの法則」 といいます。

アボガドロの法則について、きちんとおさえておきましょう。