高校英語文法

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5分でわかる!「no more … than ~」などの表現

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5分でわかる!「no more … than ~」などの表現

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この動画の要点まとめ

ポイント

「no more … than 〜」などの表現

高校英語文法 比較9・10のポイント アイコンあり

これでわかる!
ポイントの解説授業

「もっと」わかりやすく否定する表現

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今回のテーマは 「no more … than 〜」などの表現 についてです。
テストにもよく出る定型表現なので、しっかり押さえておこう。
次の例題を通して考えていこう。

高校英語文法 比較9・10の例題(1)(2) アイコンあり

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下線に英語を補う問題だよ。
(1)も(2)も 「〜と同じく…ではない」 と同じ型になっているね。
「~と同じく…ではない」と表現するときのポイントはこちら。

高校英語文法 比較9・10のポイント アイコンなし

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no more … than 〜の形で、「〜と同じく…ではない」 という表現だよ。

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例文で具体的に見てみよう。
I am no more a fool than you are.
直訳すると、「私はあなたよりも、バカではないよ。」で、
「私はあなたと同じく、バカではないよ。」という意味なんだ。

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I am no more a fool「私はバカではない」が <イイタイコト>
than you are「あなたと同じく」が <説得力を増す具体例> だね。
<イイタイコト> だけでも伝わるけど <具体例> を加えて説得力を増しているんだ。

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no more … than 〜「〜と同じく…ではない」 では、
thanより前に <イイタイコト>
than以降に <説得力を増すための具体例> がくると押さえておこう。

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それじゃあ、問題に戻ってみよう。

高校英語文法 比較9・10の例題(1)  アイコンなし

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この文で <イイタイコト> は、「私はアメリカ人ではない」ということ。
「あなたと同じく」という <具体例> を付け加えて <イイタイコト> をわかりやすく伝えているんだね。

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比較級を使った no more … than 〜「〜と同じく…ではない」 で表そう。
thanより前に <イイタイコト> I am no more an American、
than以降に <説得力を増す具体例> than you areがくるよ。

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no more … than 〜 の表現を考えるときは、thanの前で区切って、
<イイタイコト><説得力を増す具体例> を見極めよう。

(1)の答え
高校英語文法 比較9・10の例題(1) 答え入り アイコンなし
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次に(2)を見てみよう。

高校英語文法 比較9・10の例題(2) アイコンなし

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<イイタイコト> は、「私はボクサーではない」ということ。
「あなたと同じく」という <具体例> で説得力を増すんだ。

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no more … than 〜「〜と同じく…ではない」 の表現を使うよ。
thanより前の <イイタイコト> はI am no more a boxer、
than以降の <説得力を増す具体例> はthan you areだよ。

(2)の答え
高校英語文法 比較9・10の例題(2) 答え入り アイコンなし

no moreはnot any moreと同じ!?

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続いて、(3)を見てみよう。

高校英語文法 比較9・10の例題(3) アイコンなし

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この文の <イイタイコト> は、「私は魚ではない」ということだね。
説得力を増すために、「あなたと同じく」という <具体例> を付け加えているよ。

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no more … than 〜「〜と同じく…ではない」 を使って表そう。
thanより前に <イイタイコト>
than以降に <説得力を増す具体例> だったね。
<イイタイコト>のは、I am no more a fishと表せるよ。

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また、ここで補足。実は no moreは、not any moreと同じ意味 なんだ。
not anyが、noと同じ意味を表しているんだね。
だから、このI am no more a fish than you are.という文は、
I am not a fish any more than you are.と言い換えられるよ。
notとany で否定したい内容の単語をはさむことに注意しよう。

(3)の答え
高校英語文法 比較9・10の例題(3) 答え入り アイコンなし
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(4)を見てみよう。

高校英語文法 比較9・10の例題(4) アイコンなし

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クジラは、魚類ではなく、実はホ乳類だよね。
「クジラは魚類ではない」という <イイタイコト> をわかりやすく伝えるために、「あなたと同じく」という <具体例> を付け加えているんだ。

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no more … than 〜「〜と同じく…ではない」 の表現を使って表すよ。
<イイタイコト> は、A whale is no more a fish、
<具体例> は、than you areと表せるんだね。

(4)の答え
高校英語文法 比較9・10の例題(4) 答え入り アイコンなし

<イイタイコト>が肯定のときは?

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続いて、(5)を見てみよう。

高校英語文法 比較9・10の例題(5) アイコンなし

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この文の <イイタイコト> は、「私は日本人です」だね。
「あなたと同じく」という <具体例> で説得力を増しているんだ。
no more … than 〜 の表現を使いたいところだけど、ちょっと待って。

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今までの例題では <イイタイコト> は「アメリカ人 ではない 」のように 否定 だったよね。でも今回は <イイタイコト> が「私は日本人 です 」という 肯定 だよ。

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no more … than 〜 を使うと「私は日本人 ではない 」という意味になってしまうね。どう表現しようか。

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こんな時は moreの反対、lessを使って表現すればいい んだ。
moreとlessは反対の意味だから、
no more … than 〜「~と同じく…ではない」 と反対で、
no less … than 〜「~と同じく…である」 となるよ。

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今回の例題では no less … than 〜「〜と同じく…である」 を使おう。
<イイタイコト> はI am no less a Japaneseと表せるね。
説得力を増す <具体例> がthan you areだよ。

(5)の答え
高校英語文法 比較9・10の例題(5) 答え入り アイコンなし

プラスとマイナスの掛け算でイメージ!

lecturer_avatar

ここで no more … than 〜 と no less … than 〜を区別するコツ を教えるよ。
2つの表現を区別するコツは プラスとマイナスの掛け算 でイメージすること。

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まず noは否定のマイナス(-) とイメージしよう。
moreは肯定のプラス(+) で、反対に lessは否定のマイナス(-) とそれぞれ考えるよ。

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no more … than 〜 は、
no(-)とmore(+)を使っているね。
no(-)×more(+)=(-)とイメージしよう。
だから意味は 「~と同じく…ではない」 という否定(-)だよ。

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no less … than 〜 は、
no(-)とles(-)を使っているね。
no(-)×less(-)=(+)とイメージしよう。
だから意味は 「~と同じく…である」 という肯定(+)と考えよう。

lecturer_avatar

no more … than 〜「~と同じく…ではない」
no less … than 〜「~と同じく…である」 だよ。
<具体例> を付け足して <イイタイコト> の説得力を増す表現なんだね。

この授業の先生

木村 智光 先生

テンポの良い解説で、難しい用語を使わずに、高校英語の要諦をわかりやすく指導します。 定期テストに出やすい英文法の問題パターンを研究し、授業ではそのポイントが随所にちりばめられています。

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