今回のテーマは 「比較級 and 比較級」などの表現 についてです。
次の例題を通して考えていこう。

下線に英語を補う問題だよ。
「風は、ますます弱まっていった。」とあるね。

was gettingが「〜していった」にあたるよ。
このようにgetには、状態の変化を表す働きもあるんだ。

「 ますます弱まって 」の部分を考えよう。
「弱い」はweakで表せるね。
「 もっと 弱まって」であれば、weakの 比較級 weakerで表せるよ。
でも、「 ますます 」という表現には足りないね。
どうやって表したら良いかな。

実は 比較を使った定型表現で、「ますます～だ」という意味を表せる んだ。
今回のポイントを確認していこう。

比較級を使った定型表現 のうち、まずは２つ押さえよう。

① 「比較級 and 比較級」で、「ますます〜だ」 という意味だよ。
例えば、It is getting warmer and warmer .は、「 ますます あたたかくなっている。」だよ。

② 「The 比較級 〜, the 比較級 … .」で、「〜すればするほど、ますます…。」 という意味になるよ。
The more you study, the more you know.は、「 学べば学ぶほど、ますます ものを知ることになる。」となるね。

それじゃあ、問題に戻ってみよう。

「 ますます 弱まって」の部分を下線に補おう。
「 ますます～だ 」は、比較級を使った定型表現 比較級 and 比較級 で表せるんだったね。

weakの比較級weakerを使って、
weaker and weakerを下線に補おう。

続いて(2)を見てみよう。

these daysは「最近」、can speak Englishで「英語を話せる」だね。
「 ますます多くの人 」をどう表現しようか。

比較級を使った定型表現 比較級 and 比較級「ますます～だ」 を使って表そう。

「多くの人」はmany people
「より多くの人」は、比較級を使って、more peopleと表せるね。
「ますます多くの人」は 比較級 and 比較級 だから、more and more peopleとなるね。
下線には、More and moreを補おう。

今回は後ろのpeopleの意味も合わせて「より多くの人」や「ますます多くの人」と訳していたよね。
このように、訳す時は 比較級の後ろにある名詞の意味まで、つなげて訳す のがポイントだよ。

続いて、(3)を見ていこう。

(3)「持てば持つほど、ますます欲しくなる。」を考えよう。
比較級を使った定型表現 The 比較級 ～, the 比較級 … .「～すればするほど、ますます…。」 の表現を使うよ。

１つ目の下線には、「持てば持つほど」とあるように、持つ数や量の程度を表す言葉を入れよう。

まず、「多くの数/量を持つ」はyou have many/muchだよね。
「より多くの数/量を持つ」は many/muchの比較級はどちらもmore だから、you have moreと表せるね。
だから、「持てば持つほど」の部分は、The more you haveと表せるね。
１つ目の下線には、The moreが入るよ。

さらに、「ますます欲しくなる」も同じように考えよう。
「多くの数/量が欲しくなる」はyou want many/muchだね。
「より多くの数/量が欲しくなる」は、比較級を使って、you want moreと表せるね。
なので、「ますます欲しくなる」はthe more you wantとなるよ。
２つ目の下線には、the moreを補おう。

比較級を使った定型表現、まずは２つ、しっかり押さえよう。
① 「比較級 and 比較級」で、「ますます〜だ」
② 「The 比較級 〜, the 比較級 … .」で、「〜すればするほど、ますます…。」 という意味だね。