5分でわかる!動物の相変異
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この動画の要点まとめ
ポイント
相変異:個体群密度によって生物一個体の形態などが変化する現象
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個体群密度によって生物一個体の形態などが変化する現象を相変異といいます。
個体群密度とは、一定の面積や体積に住む個体数のことです。
動物の相変異を、バッタを例に確認しましょう。
次の表を見てください。
![高校 生物 個体群2 ポイント2 表、内側の10枠空ける](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_2_2/k_sci_bio_9_1_2_2_image02.png)
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これは、密度の異なる環境で育ったバッタの特徴をまとめたものです。
低密度とは個体群密度が低い状態で、高密度とは個体群密度が高い状態です。
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低密度で相変異が生じた緑色の個体を孤独相といいます。
一方、高密度で相変異が生じた茶色の個体を群生相といいます。
それぞれの個体には、体色以外にどのような違いがあるのでしょうか?
特に、群生相に注目して考えてみましょう。
群生相は移動能力に長けている
![高校 生物 個体群2 ポイント2 表、内側の10枠空ける](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_2_2/k_sci_bio_9_1_2_2_image02.png)
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高密度の状態で群生相になったバッタは、まわりにたくさんの個体がいます。
そこで問題になるのは、エサの確保です。
まわりに競争相手がたくさんいるので、なるべく遠くへ移動してエサを確保する必要があります。
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そのため、群生相の翅は長く、孤独相の翅は短くなります。
群生相は移動能力に長けているということですね。
![高校 生物 個体群2 ポイント2 表、翅の項目埋める](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_2_2/k_sci_bio_9_1_2_2_image03.png)
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また、群生相は長距離を移動するため、からだをなるべく軽くする必要があります。
そのため、群生相の後肢は小さく、孤独相の後肢は大きくなります。
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群生相が長距離を移動するためにはかなりのエネルギーが必要になります。
そのため、高カロリーな栄養源である脂肪を多く蓄えていることが特徴です。
群生相の脂肪含有量は多く、孤独相の脂肪含有量は少ないのです。
![高校 生物 個体群2 ポイント2 表、翅・後肢・脂肪含有量の項目埋める](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_2_2/k_sci_bio_9_1_2_2_image04.png)
群生相は大きい卵を少数産む
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群生相はまわりに個体が多くいるため、どうしてもエサの量が足りなくなります。
そのため、産むことができる卵の数が少ないことが特徴です。
群生相の卵の数は少なく、孤独相の卵の数は多いのですね。
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群生相は、産む卵の数こそ少ないものの、生まれる個体になるべく多くの栄養分を残そうとします。
そのため、産む卵は大きくなることが特徴です。
群生相の卵は大きく、孤独相の卵は小さいのですね。
![高校 生物 個体群2 ポイント2 表すべて](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_2_2/k_sci_bio_9_1_2_2_image05.png)
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群生相は、エサを確保するために長距離を移動する必要があります。
よって、翅は長く、後肢は小さく、脂肪の含有量は多くなるのです。
また、子孫が高密度の状態でも生き残れるように、栄養分を多く含んだ大きい卵を少数産むのですね。
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孤独相と群生相の特徴を、移動と子孫を残すという観点でストーリーを思い描きながらおさえましょう。
![高校 生物 個体群2 ポイント2 すべてうめる](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/9_1_2_2/k_sci_bio_9_1_2_2_image01.png)
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動物の一個体に発揮される密度効果について見ていきましょう。