5分でわかる!伝導の特徴
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この動画の要点まとめ
ポイント
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伝導とは、刺激を受けた軸索に生じた活動電流が、軸索の両端へと伝えられていく現象でした。
活動電流が伝わる様子は、神経の種類によって異なることが特徴です。
神経には2つの種類があったことを覚えていますか?
次の図で確認しましょう。
神経細胞は、無髄神経と有髄神経の2種類
![高校 生物 動物生理14 ポイント2 左図・2種の神経細胞の概観](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_14_2/k_sci_bio_8_2_14_2_image02.png)
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図には、2種類の神経が描かれています。
①は無髄神経、②は有髄神経です。
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それぞれの神経の軸索に注目してください。
軸索の様子が、無髄神経と有髄神経で異なっていますね。
有髄神経には、軸索に髄鞘という細胞の塊がいくつもついていました。
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では、この2種類の神経の伝導の様式はどのように異なるのでしょうか?
図で確認していきましょう。
有髄神経・無髄神経の伝導の様式
![高校 生物 動物生理14 ポイント2 図すべて](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_14_2/k_sci_bio_8_2_14_2_image03.png)
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左の図で、2種類の神経に矢印で示された箇所に刺激を与え、興奮が生じた場合を考えます。
また、それぞれの神経の四角く囲まれた部分を拡大したものが右の図です。
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①の無髄神経では、刺激点にて活動電流が生じると、両隣りの箇所が刺激されます。
すると、両隣りでもNa+の流入が起こり、膜電位が正に転じるのです。
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一方、②の有髄神経の髄鞘ではNa+の流入が起こりません。
これは、髄鞘が電気を通しにくいからです。絶縁体とも呼ばれます。
よって、髄鞘と髄鞘の間にある、軸索がむき出しになった部分でのみ、Na+の流入が起こるのです。
このような髄鞘どうしの間にある隙間のことを、ランビエ絞輪といいましたね。
有髄神経の場合は、髄鞘を飛ばして、ランビエ絞輪でのみ脱分極が起こり、活動電流が流れていきます。
![高校 生物 動物生理14 ポイント2 図すべて](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_14_2/k_sci_bio_8_2_14_2_image03.png)
伝導速度は有髄神経のほうが速い
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無髄神経と有髄神経では、伝導の速さが異なります。
どちらの神経細胞のほうが、活動電流が軸索を伝わる速度が速いと思いますか?
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答えは、有髄神経です。
活動電流は髄鞘をスキップして流れるため、ランビエ絞輪ごとにNa+の流入、つまり脱分極が起こります。
そのため、伝導の速度が速いのです。
このように、有髄神経においてみられる伝導様式を、跳躍伝導といいます。
![高校 生物 動物生理14 ポイント2 図すべて](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_14_2/k_sci_bio_8_2_14_2_image03.png)
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無髄神経にはランビエ絞輪がないので、跳躍伝導は起こりません。
伝導速度は、無髄神経に比べて有髄神経のほうが格段に大きくなるのです。
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2種類の神経細胞の伝導の特徴についておさえましょう。
![高校 生物 動物生理14 ポイント2 すべてうめる](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_14_2/k_sci_bio_8_2_14_2_image01.png)
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伝導の特徴について見ていきましょう。