5分でわかる!伝導
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この動画の要点まとめ
ポイント
伝導:活動電流が両方向へ流れる
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伝導とは、同一神経細胞内での電気的な興奮の伝わりのことです。
ニューロンに刺激が与えられると、その箇所の膜電位が負から正へ転じます。
これを興奮といいましたね。
ニューロンの中を興奮が伝わっていく現象が伝導なのです。
![高校 生物 動物生理13 ポイント3 ニューロンの図・矢印けす](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_13_3/k_sci_bio_8_2_13_3_image02.png)
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上の図はニューロンです。
刺激を受ける前は、軸索の内側は外側に対して負に帯電しています。
この状態を静止電位といいましたね。
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では、軸索に刺激を与えるとどうなるのでしょうか?
伝導について詳しく見るために、四角で囲まれた軸索の部分を詳しく見ていきましょう。
![高校 生物 動物生理13 ポイント3 ニューロンの図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_13_3/k_sci_bio_8_2_13_3_image03.png)
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図で、軸索の矢印の部分に刺激を与えた場合を見ていきましょう。
軸索に刺激が与えられると、この箇所で閉じていたNa+チャネルが開きます。
すると、外側に多いNa+が軸索内に流入してきます。
こうして、刺激が与えられた箇所では膜電位が正に転じるのです。
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図を見ると、刺激が与えられた箇所は正に転じていますが、その両隣りは負に帯電したままですね。
![高校 生物 動物生理13 ポイント3 右図の一番上](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_13_3/k_sci_bio_8_2_13_3_image04.png)
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正に帯電した箇所と負に帯電した箇所があると、その電位差によって、正から負の方向へ電流が流れます。
このように、神経細胞において刺激点より生じる電流のことを活動電流といいます。
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活動電流は、両隣りへ流れて刺激を与えます。
すると、刺激点の両隣りではNa+チャネルが開き、Na+の流入が起こります。
こうして、刺激点の両隣りの膜電位が負から正に転じるのです。
![高校 生物 動物生理13 ポイント3 右図の真ん中](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_13_3/k_sci_bio_8_2_13_3_image05.png)
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続けて、膜電位が正に転じた箇所から再び活動電流が流れることになります。
このとき、活動電流は刺激点にも再び流れるのでしょうか?
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実は、一度活動電流を放出した箇所では、K+が過流出して、膜電位が-70mV以下になっています。
この現象を過分極といい、この時期を不応期といいました。
不応期とは、刺激を受けても興奮が起こらない時期です。
よって活動電流は、軸索のより両端へ向かって流れていくことになります。
![高校 生物 動物生理13 ポイント3 右図の一番下](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_13_3/k_sci_bio_8_2_13_3_image06.png)
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伝導のメカニズムがイメージできましたか?
活動電流は、常に、刺激点から両方向の外側へ流れていることが分かりますね。
これは、一度刺激を受けた箇所は不応期になるので、活動電流が元の箇所へ逆流することはないからでした。
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活動電流の流れ方をしっかりおさえましょう。
![高校 生物 動物生理13 ポイント3 すべてうめる](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_2_13_3/k_sci_bio_8_2_13_3_image01.png)
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伝導について見ていきましょう。