今回は新文化運動と中国の民衆運動について学習しました。
内容を確認していきましょう。

第一次世界大戦下の中国では、知識人たちが文学を通じて人びとを啓蒙し、国民を巻き込んだ改革を進めようという動きが見られました。

陳独秀 が刊行した雑誌『 新青年 』は、西欧の近代的な文明を紹介する一方、中国の旧態依然とした政治や文化を批判しました。

胡適 は『新青年』を通じて 白話運動 を展開し、文語ではなく口語による文章表現を主張しました。

李大釗 はマルクス主義の考え方を中国に紹介し、北京大学で学生たちとマルクス主義研究会を創設しました。

魯迅 は『狂人日記』や『阿Ｑ正伝』を著し、儒教道徳を批判したり、民衆の無知を批判したりしました。

1919年のパリ講和会議で、中国は日本による二十一カ条要求の撤廃を訴えました。これが退けられると、同年５月４日に全国的な抗議運動・民衆運動が発生しました。これを 五・四運動 といいます。

反帝国主義運動が高まる中、孫文は 中国国民党 を、陳独秀らは 中国共産党 を結成し、両者は政府の打倒と外国勢力の排除という目的のもとで団結しました。これを 第１次国共合作 といいます。

孫文は「 連ソ・容共・扶助工農 」を掲げ、国民革命の実現を目指しました。