今回は唐の政治体制の確立についての学習でした。
それでは、内容を確認していきましょう。

ポイント１では、唐の第２代皇帝 太宗 の話をしましたね。
太宗は唐の中央機構や政治体制を整備しました。
中央に 三省 （ 中書省・尚書省・門下省 ）を置いた他、
六部 を設置し、役人の監視機関として 御史台 を設置しました。

太宗の時代には 律令国家体制 と呼ばれるシステムが完成しました。
刑法を意味するものを 律 といい、
行政法や民法を意味するものを 令 （りょう／れい）といいます。

律と令を組み合わせたシステムが 律令体制 です。
唐の時代に完成した律令体制は、
近隣の日本や朝鮮にも影響を与えました。

第３代皇帝 高宗 の時代に、唐は最大領土を形成しました。
唐は支配下に入った異民族に対して 羈縻政策 （きびせいさく）を実施しました。
異民族の族長に自治を与え、異民族の文化や宗教を容認する政策です。

唐は、異民族が反抗しないよう 都護府 を設置しました。
この都護府が 異民族の自治を監視 したのです。
唐王朝以降、歴代中国王朝も 異民族に対して寛大な統治を行います。

今回の３つのポイントに沿って、唐の政治体制の確立をしっかりとおさえておきましょう。