今回のテーマは、「AgNO₃水溶液の電気分解」です。

前回は、CuCl₂水溶液の電気分解を学びました。
今回は、 AgNO₃水溶液 の電気分解です。
順番に見ていきます。

次の図を見てください。

容器の中には、 AgNO₃水溶液 が満たされています。
電極は、 白金Pt です。
このことから、電極は溶け出さないことがかりますね。

それでは、 陰極の反応 から考えていきます。
陰極では、陽イオンなどに電子を与える必要があります。
今、水溶液中には、Ag⁺がいます。
Ag⁺に電子をわたすと、次のような反応が起こります。
　 Ag⁺+e^-→Ag
陰極において、水溶液中の金属イオンのイオン化傾向が小さいとき、 金属が析出 するのでしたね。

次に、 陽極の反応 を考えましょう。
陽極では、陰イオンなどから電子を奪う必要があります。
今、水溶液中には、陰イオンとして硝酸イオンがあります。
しかし、多原子イオンは電気分解に関与しないのでしたね。
そこで、 水 が反応します。
反応は、次のようになります。
　 2H₂O→4H⁺+O₂+4e^-
陽極がC,Pt,Auであり、水溶液中にハロゲン化物イオンを含まないとき、 酸素が発生 するのでしたね。

AgNO₃水溶液の電気分解においても、これまでに学習したルールを当てはめることができました。