今回のテーマは、「酸化数の増加量・減少量」です。

酸化数について、もう一つ知っておくと便利なことがあります。

酸化銅と炭素の化学反応式を用いて、酸化数の増加量と減少量を見てみましょう。

左辺のCuの酸化数は+2なのに対して、反応後の右辺のCuの酸化数は0に減少しています。
Cuは2個あるので、合計で -4の減少 となっています。

一方、左辺のCの酸化数は0なのに対して、反応後の右辺のCの酸化数は+4になっています。
つまり、 +4の増加 ですね。

このように、反応全体としてみてみると、 酸化数の減少量と増加量は等しくなっている のです。

以上の内容を整理してみましょう。

「酸化された原子における酸化数の増加量の総和」=「還元された原子における酸化数の減少量の総和」 ということになります。