5分で解ける!電子式に関する問題
![高校化学基礎](http://assets.try-it.jp/assets/modules/utilities/subject_symbol_border_k0_science_chemistry_basis-0347bbd34a0fa4e7f3a09cdec680816eeb006a9f8fcccd89d3b964434c30bac1.png)
- ポイント
- ポイント
- 練習
![](http://assets.try-it.jp/assets/modules/components/movie_size-f89110ba4a351d85c483bb12f73c7cf89e2ba13a9174f58b4a38599d28678843.png)
この動画の問題と解説
練習
解説
電子式で結合を表すポイントは、「不対電子」
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
① NH3です。
まずは、結合する前のH(水素)とN(窒素)を電子式で表してみましょう。
Hには、最外殻電子が1つあります。
ですから、Hの電子式には、1つの点を書くことになります。
点が1つだけですから、その場所にこだわる必要がありません。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
それに対して、Nには、最外殻電子が5つあります。
このときに電子を配置していくと、上⇒下⇒右⇒左ときて、5つ目で困りますね。
5つ目は、もう一度上に配置され、電子のペアができるのです。
1ペア(2個)の電子からなる「単結合」
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
次に、結合の仕方を考えていきます。
そのときに重要なのは、ペアになっていない不対電子でした。
不対電子が原子の「手」のイメージなので、これが結合にかかわってくるのです。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
Hの不対電子は、1つだけです。
Hには、1本の手があります。
Nの不対電子は、右・下・左の3つです。
Nには、3本の手があるということですね。
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
これで、結合について考える準備ができました。
あとは、どのように手をつなぐのか、イメージできますか?
Nは3本の手を使って、3つのHそれぞれと手をつなぎます。
すると、答えは次のようになります。
![高校 理科 化学基礎33 練習① 答えあり](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_che_bas/1_7_33_3/k_sci_che_bas_1_7_33_3_image03.png)
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
それぞれの結合に使われている電子は、1ペア(2個)です。
このような結合を、 「単結合」 といいましたね。
ちなみに、今回はNの右・下・左にHを置いていますが、下のHを上にもってきているような場合も正解です。
2ペア(4個)の電子からなる「二重結合」
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
次に②O2です。
まずは、結合する前のO(酸素)を電子式で表してみましょう。
Oには、最外殻電子が6つあります。
このうち、4つはペアになり、残り2つが不対電子となっています。
つまり、Oには2本の手があります。
ですから、Oは、お互いに2本の手を差し出して結合します。
ちなみに、このように、2ペア(4個)の電子からできている結合を、 二重結合 というのでした。
![高校 理科 化学基礎33 練習② 答えあり](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_che_bas/1_7_33_3/k_sci_che_bas_1_7_33_3_image05.png)
3ペア(6個)の電子からなる「三重結合」
![lecturer_avatar](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/igarashi.png)
最後に③N2です。
まずは、結合する前のN(窒素)を電子式で表してみましょう。
Nには、最外殻電子が5つあります。
このうち、2つはペアになり、残り3つが不対電子となっています。
つまり、Nには3本の手があるイメージです。
ですから、Oは、お互いに3本の手を差し出して結合します。
ちなみに、このように、3ペア(6個)の電子からできている結合を、 三重結合 というのでした。
![高校 理科 化学基礎33 練習③ 答えあり](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_che_bas/1_7_33_3/k_sci_che_bas_1_7_33_3_image07.png)
![](http://assets.try-it.jp/assets/modules/utilities/logo_black-a711ae7f4c2af1410b916e7066a5e8950d6f2f3a2150e093b6dc878ad8f31d3f.png)
練習問題を解いていきます。
今回の問題は、分子を電子式で表す問題です。
電子式 とは、元素記号のまわりに最外殻電子を点で表したものでした。
これを使うことによって、結合の様子がわかりやすくなるのでしたね。