今回は、 「余弦定理」 について学習しよう。
「余弦定理」というのは、 「cosの定理」 という意味だよ。

「三角形のうち ２辺の長さ が分かっていて、その はさむ角 も分かっている。ここまで分かっているのに、どうしても 最後の１辺の長さ が分からない・・・」。そんな思いをしたこと、今までにあるんじゃないかな。今回紹介する「余弦定理」は、そんなもどかしい思いを解決してくれる、とても便利な定理なんだ。

式を見ると分かるように、途中までは 「ａ²＝ｂ²＋ｃ²」 となっていて、 「三平方の定理」 と一緒だね。ただ、直角三角形ならそれでいいけど、そうじゃない場合、さすがに ズレ が生まれちゃう。それを、 「－２ｂｃcosＡ」 で調整するイメージだよ。

余弦定理は、 「（他の辺の２乗の和）－（２かけるコサインはさむ角）」 と唱えながら使おう。何度も唱えているうちに、自然と覚えられるはずだよ。