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5分でわかる!出荷額と割合の変化

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この動画の要点まとめ

ポイント

特に減っているのはせんい工業 その理由は?

中学地理52 ポイント3

これでわかる!
ポイントの解説授業
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3つ目のポイントは、「出荷額に占める各工業の割合」です。
金属工業や機械工業、せんい工業など、ここまで多くの工業の種類を紹介してきました。
工業全体の出荷額のうち、それぞれの工業が占める割合を表したのが次のグラフです。

中学地理52 ポイント3

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一番上は1960年、一番下は2008年のグラフです。
このグラフからは、 それぞれの年にどんな工業がさかんだったのか を読み取ることができます。

機械の割合が一番多く、繊維の割合はどんどん下がっている・・・

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2008年のグラフを見てください。
一番割合が大きいのは、42.7%を占めている 機械 ですね。
1960年には25%ほどでしたが、割合がどんどん増えている様子がわかります。

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反対に、どんどん減少を続けている項目があります。 繊維(せんい) の割合です。
1960年には12.3%でしたが、2008年には1.4%にまで減少しています。

せんい工業が減少しているのはなぜ?

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せんい工業が減少しているのには、大きく2つの理由があります。
1つは、高度経済成長期に 重化学工業がさかんになったからです。
服などをつくるせんい工業よりも、機械などを作る重化学工業の方が製品の値段が高く、利益を得やすいのです。

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もう1つは 海外に工場をつくるようになったからです。
製品のコストを抑えるため、日本よりも土地や人件費が安い中国やアジア諸国で生産するようになったということです。

国内の産業が衰退する「産業の空洞化」

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海外に作られる工場が増えると、日本国内の工場は減ってしまいますよね。
工場が減ると、国内の生産力が低下し、仕事も減ってしまいます。
これが 「産業の空洞化」 と呼ばれる現象です。
「空洞」とは、真ん中に穴が開いた状態をさします。
国内の工場が減る一方、国外の工場が増えていく様子をたとえた表現です。
産業の空洞化、とても重要な言葉なのでしっかり覚えておきましょう。

中学地理52 ポイント3

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現在は機械工業が中心で、せんい工業の割合は特に減っているということ。
海外に工場をつくることで国内の産業が衰退する、「産業の空洞化」と呼ばれる現象が問題になっていること。
それぞれしっかり覚えておきましょう。

この授業の先生

松本 亘正 先生

歴史や地理を暗記科目ととらえず、感動と発見がふんだんに盛り込まれたストーリーで展開して魅了。 ときにクスリと笑わせる軽妙な語り口にも定評があり、「勉強ってこんなに楽しかったの!?」と心動かされる子供たちが多数。

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