高校生物

高校生物
5分でわかる!耳小骨

10

5分でわかる!耳小骨

10
トライのオンライン個別指導塾トライのオンライン個別指導塾

この動画の要点まとめ

ポイント

耳小骨

高校 生物 動物生理4 ポイント2 すべてうめる

これでわかる!
ポイントの解説授業
lecturer_avatar

耳小骨について詳しく見ていきましょう。

耳小骨:音の振動を増幅し、鼓膜からうずまき管へ振動を伝える

lecturer_avatar

耳小骨は、聴覚器の中耳に位置しています。
次の図を見てください。
これは中耳の周辺を拡大したものです。

高校 生物 動物生理4 ポイント2 図・すべてうめる
lecturer_avatar

耳小骨は、中耳の空洞になっている部分にある骨です。
耳小骨は3つの骨から構成されていることが特徴です。
3つの骨の名前は鼓膜側から順に、つち骨きぬた骨あぶみ骨といいます。

lecturer_avatar

これら3つの骨が、鼓膜からうずまき管へ音の振動を伝えているわけです。

lecturer_avatar

耳小骨が何らかの障害を受けてしまうと、鼓膜へ届いた音の振動をうずまき管へ伝えることができません。
このような原因で難聴になることがあります。

高校 生物 動物生理4 ポイント2 図・すべてうめる
lecturer_avatar

耳小骨は、ただ単に鼓膜からうずまき管へ音の振動を伝えるだけではありません。
音の振動を増幅させてうずまき管へ伝えているのです。
耳小骨の働きにより、小さい音も認識することができるようになるわけですね。

lecturer_avatar

そのため、何らかの原因で耳小骨が音の振動を増幅する率が下がってしまうと、音が聴こえにくくなってしまいます。
これも難聴になる原因です。

聴覚反射:音の振動の増幅を阻止

lecturer_avatar

また、耳小骨には聴覚反射という働きもあります。

lecturer_avatar

みなさんは、反射という現象を聞いたことがありますか?
例えば、熱いやかんを触ったときに瞬時に手を離す現象が反射です。

lecturer_avatar

聴覚に関しても、これと似た反応があるのです。

高校 生物 動物生理4 ポイント2 図・すべてうめる
lecturer_avatar

耳小骨には音の振動を増幅させる働きがありましたね。
もし、大きい音がさらに増幅されてうずまき管へ伝わると、どうなるでしょうか?
内耳にとても大きな振動が伝わることで、神経が傷付いてしまうおそれがあります。

lecturer_avatar

図で、きぬた骨に筋肉が付いているのが分かりますか?
大きい音が聴覚器へ入ると、この筋肉が反射的に収縮してきぬた骨を引き上げます。
すると、音の振動の増幅率が低下するのです。

lecturer_avatar

このように聴覚反射によって、大きい音がより増幅されて内耳へ伝わることを阻止するのですね。

高校 生物 動物生理4 ポイント2 すべてうめる

この授業の先生

星野 賢哉 先生

高校時代に生物が苦手だった経験をいかし、苦手な生徒も興味をもてるように、生命現象を一つ一つ丁寧に紐解きながら、奥深さと面白さを解説する。

トライのオンライン個別指導塾
耳小骨
10
友達にシェアしよう!
トライのオンライン個別指導塾