5分でわかる!耳管(ユースタキー管)
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この動画の要点まとめ
ポイント
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耳管は、聴覚器の中耳に位置しており、ユースタキー管ともよばれます。
耳管は、中耳の空洞部分から咽頭へつながっている管です。
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中耳では、耳小骨が音の振動を鼓膜からうずまき管へ伝えていましたね。
しかし、いくら耳小骨がしっかり機能していても、鼓膜が正常に振動できないと最終的に脳で音を認識することはできません。
耳管は、鼓膜が正常に振動できる状態を保つために働いているのです。
耳管が中耳内の気圧を調節する
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さて、鼓膜が正常に振動できない状況とはどのようなものでしょうか?
例として、急な気圧に変化が起きたときがあげられます。
次の図を見てください。
ヒトが山の上と穴の中にいます。
![高校 生物 動物生理4 ポイント3 一番右の図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_1_4_3/k_sci_bio_8_1_4_3_image02.png)
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私たちのまわりには大気がありますよね。
そして、私たちの体には、大気から圧力がかかっているのです。
大気による圧力を、 気圧(大気圧) といいます。
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まず、山の上にいるヒトに注目してください。
山の上にいるヒトの頭上には、大気があまりありません。
そのため、地上に比べて体にかかる気圧は低くなります。
それにともなって、鼓膜にかかる圧力も低くなるのです。
![高校 生物 動物生理4 ポイント3 低気圧の中耳の図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_1_4_3/k_sci_bio_8_1_4_3_image03.png)
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これは山の上にいるヒトの中耳の様子です。
中耳の左側に位置する二重膜で描かれた部分が鼓膜です。
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通常の鼓膜は、平べったい膜の形態を保っています。
しかし図では、外側からかかる気圧が低くなったため、内外の気圧差によって鼓膜が膨らんでいますね。
このような状態では、鼓膜は正常に振動することができません。
それでは、膨らんだ鼓膜を、元に戻すにはどうしたらいいのでしょうか。
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耳管は、中耳の空洞部分から咽頭へつながっている管でしたね。
このような低気圧の環境下では、耳管は中耳の中の空気を出すように働きます。
図では、耳管から出ていく空気の流れが灰色の矢印で表されています。
こうして鼓膜は正常な形態に戻るのです。
![高校 生物 動物生理4 ポイント3 一番右の図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_1_4_3/k_sci_bio_8_1_4_3_image02.png)
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次に、穴の中にいるヒトに注目してください。
穴の中にいるヒトの頭上には、たくさんの大気があります。
そのため、地上に比べて体にかかる気圧は高くなります。
それにともなって、鼓膜にかかる圧力も高くなるのです。
![高校 生物 動物生理4 ポイント3 高気圧の中耳の図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_1_4_3/k_sci_bio_8_1_4_3_image04.png)
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これは穴の中にいるヒトの中耳の様子です。
図では、外側からかかる気圧が高くなったため、内外の気圧差によって鼓膜がへこんでいますね。
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このような 高気圧の環境下では、耳管は中耳へ空気を入れるように働きます。
こうして鼓膜は正常な形態に戻るのです。
![高校 生物 動物生理4 ポイント3 すべてうめる](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_1_4_3/k_sci_bio_8_1_4_3_image01.png)
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ここまでの内容をまとめましょう、
耳管は、鼓膜を境にした中耳内外の気圧差をなくす働きをしています。
そのため、山の上や穴の中でも鼓膜は正常に振動し、音を認識することができます。
耳管は、耳小骨が鼓膜からうずまき管へ音の振動を伝えるうえで重要な役割を担っているのですね。
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耳管を詳しく見ていきましょう。