今回は第一次世界大戦の勃発について学習しました。
内容を確認していきましょう。

第一次世界大戦勃発のきっかけとなったのは、ボスニアの州都で起こった サライェヴォ事件 でした。オーストリアの帝位継承者夫妻がサライェヴォを訪問中、 セルビア の青年によって暗殺されてしまった事件です。

これを受けてオーストリアが対 セルビア 宣戦を行うと、パン＝スラヴ主義を掲げる ロシア がセルビア支援に動き出し、 ドイツ はロシア・フランスへ宣戦布告しました。

同盟関係・協商関係にもとづき、列強諸国が次々に参戦を表明したのです。

東西をロシア・フランスに囲まれているドイツは「短期決戦作戦」を決行し、まずは西部戦線でフランスを倒そうと考えました。

フランス侵攻の際、ドイツが 中立国ベルギー へ侵入したことは、イギリスが第一次世界大戦へ参戦する口実を与えることになりました。

フランスの首都パリを目指して侵攻を続ける中、なんと ロシア がドイツの領土に侵入してきました。こうして タンネンベルクの戦い が始まりました。

この戦いはドイツ軍の勝利に終わりましたが、その後ロシアへと侵攻したドイツ軍は、今度はロシア軍に敗れてしまいました。

西部戦線では マルヌの戦い でドイツ軍とフランス軍が激突しました。この戦いは フランス軍の勝利 に終わり、戦争はこう着状態となりました。

戦争は長期化し、ドイツの「短期決戦作戦」は挫折してしまったのです。