5分でわかる!ユダヤ教ってどんな宗教?
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この動画の要点まとめ
ポイント
モーセの出エジプト
かつてヘブライ人は パレスチナ に移り住みましたが、一部は 奴隷としてエジプトへ連行されました。
エジプトで奴隷のような扱いを受けたヘブライ人は、紀元前1300年頃に、
モーセ をリーダーとしてエジプトを脱出しました。
この出来事を「 出エジプト 」といいます。
逃げる途中、モーセは唯一神 ヤハウェ から 十戒 を授ったとされています。
十戒とは 神との10か条の約束 です。
ヘブライ王国の建国/ダヴィデ王とソロモン王
ヘブライ人は無事エジプトを脱出し、地元パレスチナに自分たちの王国( ヘブライ王国 )を建国しました。
まず ダヴィデ王 がパレスチナ一帯を統一し、都を イェルサレム に定めました。
さらに ソロモン王 がヤハウェの神殿を建設したのです。
この2人は ヘブライ王国全盛期の王 として、セットで覚えておきましょう。
イスラエル王国とユダ王国とに分裂
ソロモン王の死後、ヘブライ王国は2つの王国に分裂してしまいます。
こちらを見てください。
ソロモン王の死後、ヘブライ王国は南北に分裂しました。
北部に成立したのが イスラエル王国 です。
イスラエル王国は、後に アッシリア王国 によって滅ぼされてしまいます。
南部に成立したのが ユダ王国 です。
実は、ユダ王国の人びとは悲しい思いを味わうことになります。
ユダ王国は、後に 新バビロニア王国 によって滅ぼされます。
その際 ユダ王国の人びとはバビロンに強制連行されました。
この出来事を バビロン捕囚 といいます。
最終的には アケメネス朝 によって解放されることになりますが、
このときユダ王国の人びとが受けた苦難は、のちに彼らがつくる宗教に大きな影響を与えることになりました。
ユダヤ教の特徴/旧約聖書や終末思想
バビロン捕囚から解放された ユダ王国の人びと がつくった宗教が ユダヤ教 です。
ユダヤは「元ユダ王国の人」を意味していたのですが、バビロン捕囚から解放されたのちは、ヘブライ王国の人たちをユダヤ人と呼ぶようになりました。
それでは、ユダヤ教の特徴についてみていきましょう。
こちらを見てください。
ユダヤ教は『 旧約聖書 』を経典としています。
『旧約聖書』には 唯一神ヤハウェ との約束が記されています。
さらにユダヤ教には 終末思想 という考え方があります。
いつかこの世に終わりが来て、そのタイミングでメシアが登場する という思想です。
メシアとは 救世主 という意味で、終末に自分たちユダヤ教徒を救ってくれる存在とされます。
しかし 救われるのはあくまでユダヤ教徒だけ です。
ほかの民族やほかの宗教を信仰する人びとは救われない のです。
このような考え方を 選民思想 といいます。
自分たちが受けてきた苦難や経験から、自分たちは神に選ばれた特別な存在であり、最後の最後に救われるのはユダヤ教徒だけだという 排他的な考え を持つようになったのです。
ヘブライ人の苦難の歴史とユダヤ教の特徴、しっかり覚えておきましょう。
ポイントの3つ目は「ユダヤ教」です。
ユダヤ教をつくったのは ヘブライ人 と呼ばれる民族です。
彼らは自分たちのことを イスラエル人 と呼んでいました。
ここからはヘブライ人の歴史について見ていきます。