高校世界史B

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5分でわかる!王の悩み

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この動画の要点まとめ

ポイント

王の悩み

高校世界史 古代オリエント2 ポイント3 答え全部

これでわかる!
ポイントの解説授業
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ポイントの3つ目は「王の悩み」です。
古代エジプトの王たちには、ある悩みがありました。
こちらを見てください。

高校世界史 古代オリエント2 ポイント3前半/中王国の見出しと説明文/答え全部

中王国の時代|アジア系の民族ヒクソスが侵入!

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紀元前21世紀から紀元前18世紀にかけて、エジプトは 中王国 と呼ばれる時代でした。
この時代の王を悩ませていたのが ヒクソス です。
ヒクソスはアジア系の遊牧民族で、メソポタミアやシリア方面からエジプトにやってきました。
彼らは 馬と戦車を使用し、非常に強力な軍事力を誇っていました。

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中王国の滅亡後、ヒクソスは一時的にエジプトを支配しました。
そのヒクソスを追い出し、エジプトの人びとが新たに作った王国を 新王国 といいます。

新王国の時代|アメンホテプ4世の苦悩

高校世界史 古代オリエント2 ポイント3後半/新王国の見出しと説明文/答え全部

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新王国は、紀元前16世紀から紀元前11世紀にかけて栄えました。
この時代の王様で、みなさんに是非覚えてほしい人物がいます。
それが アメンホテプ4世 です。

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アメンホテプ4世の悩みの種は「宗教」。
当時、エジプトでは アモン=ラー 信仰が盛んでした。
アモン とは、新王国の都テーベの 守護神 の名前です。
ラー とは、エジプト全土で信仰される太陽神の名前です。
テーベの守護神とラーがくっついたのが、アモン=ラー信仰です。

神官たちが政治に介入...アメンホテプ4世がとった対策は?

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アメンホテプ4世にとって問題だったのは、 神官が政治に口出しをしてくることでした。
当時は、アモン神の声を聞く神官という役職がありました。
国民がアモン神を厚く信仰していれば、 神の声を聞く神官の発言力も大きくなっていきます。
神官たちは、次第に政治に介入してくるようになったのです。

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そこでアメンホテプ4世が考えたのが、「 信仰する神を変えてしまえ! 」という作戦でした。
国民に対し、アモンではなく 太陽神アトンを信仰するように強制したのです!
ちなみにアモンとアトン、名前が似ているので注意してくださいね。

都を移し、自らの名前も変更!

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アモンは都テーベの守護神なので、アモン信仰をやめさせるには理由が必要です。
そこでアメンホテプ4世は、唯一神アトンのためにつくられた テル=エル=アマルナ に都を移したのです!

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しかし、これでもまだ、アトン信仰を強制するには不十分です。
というのも、 アメンホテプ4世の「アメン」はアモン神を、「ホテプ」は崇拝するという意味を表します。
つまり、アメンホテプ4世とは「 アモン神を崇拝する4世 」という意味なのです!
この名前は都合が悪いですよね...
そこで、アメンホテプ4世は自らの名前を イクナートン に変えました。
イクナートンは「 アトンに愛される 」という意味があります。

高校世界史 古代オリエント2 ポイント3後半/新王国の見出しと説明文/答え全部

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アメンホテプ4世は、神を変え都を変え、そして自らの名前を変えることで、
神官の政治介入という悩みを解消しようとしたのでした。

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中王国時代はヒクソス、新王国時代は神官の政治介入。
それぞれの時代の王の悩み、しっかり覚えておきましょう。

この授業の先生

新里 将平 先生

「世界史を楽しく,わかりやすく教えたい!」をモットーにストーリー性のある授業展開で、歴史上の人物や国が当時何を考え、どう動いたかを感情を込めて伝える。

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