今回は、細胞内の構造の中でも、細胞壁と液胞に注目していきましょう。

次の図は、植物細胞の構造を表したものです。
細胞壁とは、細胞膜のさらに外側にあるものでしたね。
図では、植物細胞を囲む部分がありますね。
この濃い色で表された部分が細胞壁です。

また、植物細胞では発達した液胞も観察されます。
図では、植物細胞内の右下にある袋のようなものが液胞を表しています。

細胞壁と液胞には、共通点があります。
実は、どちらも成長とともに大きくなる傾向があるのです。
成長によって細胞壁はより厚くなり、液胞は細胞内を占める割合が大きくなります。

つまり、これらの発達の様子を観察することによって、細胞がどの程度成長してきたのかを推測することができるわけです。