高校生物基礎

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5分でわかる!生物と非生物的環境の関係

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この動画の要点まとめ

ポイント

生物と非生物的環境の関係

高校 生物基礎 生態系11 ポイント1

これでわかる!
ポイントの解説授業

生態系のバランス

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生物と非生物的環境から構成されるひとまとまりを 生態系 と言いましたね。生態系は、非生物的環境が生物に影響を及ぼす 作用 と、その逆の 環境形成作用 によって、そのバランスが保たれています。

復習
高校 生物基礎 生態系1 ポイント2(一コマ目の図のみです)
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生物の個体数や生物量は変動するものの、常に一定の範囲内であり、生産者が一番多く、一次消費者・二次消費者と次第に少なくなっていく生態ピラミッドが成り立っています。生態ピラミッドは生態系において長い年月を経ても維持されています。この生物のバランスが、生態系のどのようなシステムによって維持されているかということを例をとってみていきましょう。

もし水草のある環境だったら…

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下の図表は、植物プランクトンからはじまる食物連鎖と非生物的環境との関係を示した図です。植物プランクトンは動物プランクトンに食べられ、動物プランクトンは魚に食べられます。

高校 生物基礎 生態系11 ポイント1 ポイントは除く 3段表の1・2段目まで
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ここでは、その環境に水草が生育しているかどうかの違いを考えてみます。

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水草が生育している場合、動物プランクトンは水草に隠れることで魚の捕食を免れるので、動物プランクトンの数は増加していきます。動物プランクトンが増加すれば、動物プランクトンに食べられる植物プランクトンの数は減少します。

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植物プランクトンは光を吸収する生物ですから、植物プランクトンが多い生態系では光が水底まで通っていきません。逆に言えば植物プランクトンが少なければ水底まで光が届き、透明度が高いということになるのです。

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植物プランクトンが少ない生態系においては水の透明度は高くなります。生物が非生物的環境に影響を及ぼしていますね。

もし水草のない環境だったら…

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今度は、水草が生育していない環境を考えます。

高校 生物基礎 生態系11 ポイント1 ポイントは除く 3段表の1・2・3段目まで
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水草が生育していないので、動物プランクトンは逃げ場を失ってしまいます。魚によって捕食される機会が増え、動物プランクトンの個体数は減少していきます。動物プランクトンが減少したことにより植物プランクトンの個体数は増加し、水の透明度は低下します。

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透明度が低下すると水底まで光が届きにくくなりますから、水草が生育することはさらに難しくなります。

生態系のバランスは一定の範囲内で保たれる

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しかし、水場の生態系は、この2つにはっきりわかれているかというとそうではありません。この2つの環境は循環しているのです。例えば下の図表から考えましょう。

高校 生物基礎 生態系11 ポイント1 ポイントは除く 3段表の1・2・3段目まで
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水草が生育しない生態系においては、動物プランクトンが減少していきます。すると動物プランクトンを捕食する魚が減少します。魚の個体数が減少すると、動物プランクトンは再び個体数が増加していきます。すると植物プランクトンの数が減少し、水の透明度が高くなります。水の透明度が高くなれば水草が生育できるようになります。これは図表の上の状態ですね。

高校 生物基礎 生態系9 ポイント1 すべて
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結局長い目でみれば生態系の生物の個体数はある一定の範囲内で保たれていることがわかります。生物と非生物的環境が相互に影響を及ぼすことで、生態系のバランスが一定に保たれているのです。

この授業の先生

星野 賢哉 先生

高校時代に生物が苦手だった経験をいかし、苦手な生徒も興味をもてるように、生命現象を一つ一つ丁寧に紐解きながら、奥深さと面白さを解説する。

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