高校生物基礎

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5分でわかる!海水性硬骨魚類の場合

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この動画の要点まとめ

ポイント

海水生硬骨魚類の場合

高校 生物基礎 体内環境の維持30 ポイント2 答え全部

これでわかる!
ポイントの解説授業
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マグロやタイなどの海水生硬骨魚類が、どのように体液濃度を調節しているのかをみていきましょう。

マグロの体液と海水、どちらが濃度が高い?

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みなさんはマグロの刺身を食べるとき、しょうゆをつけますよね。マグロをそのまま食べても塩気はほとんどありません。このことからマグロの体液と、周りの海水とどちらが塩分濃度が高いか考えてください。

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もちろん、外液である海水のほうが塩分濃度が高いですよね。おおよそ海水の塩類濃度は3%、マグロの体液の塩類濃度は1%になります。

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水は、濃度が低い方から高い方へと移動するのでしたね。海水生硬骨魚類は、体液に対して外液の海水の方が濃度が濃いために、水が体内から常に出て行きます。水分不足にならないよう、海水生魚類は何をやっているかというと次の図です。

高校 生物基礎 体内環境の維持30 ポイント2 図のみ
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海水を口から取り入れているのですね。しかし、海水には多量の塩が含まれています。そのままの海水を飲み続けると、マグロの体液濃度はどんどん上がっていってしまうわけです。

尿は「体液と同じ濃度」で「少量」しか排出できない

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水だけを補給するには、塩分を排出する必要がありますね。そこで、 尿えら を利用するわけです。

高校 生物基礎 体内環境の維持30 ポイント2 図のみ
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口から補給した海水の一部は、腎臓から 少量の尿 として排出されます。しかし、海水生魚類は自らの体液よりも高濃度の尿を産生することができないため、 体液と同じ濃度 の尿にしかなりません。なぜ少量なのかというと、せっかく水分不足を補うために海水を飲んだのに尿を大量に排出したら効率が悪いからです。

塩分を捨てるのは主に「えら」

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このままでは塩分が体内にとどまってしまいます。そこで、海水生硬骨魚類は、余分な塩分を えら から排出するようにしているのです。

高校 生物基礎 体内環境の維持30 ポイント2
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えらは酸素を取り込むための器官として有名ですが、海水生硬骨魚類にとっては塩分を排出する器官としても非常に重要なのです。

この授業の先生

星野 賢哉 先生

高校時代に生物が苦手だった経験をいかし、苦手な生徒も興味をもてるように、生命現象を一つ一つ丁寧に紐解きながら、奥深さと面白さを解説する。

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