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5分でわかる!グリプタル樹脂           

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この動画の要点まとめ

ポイント

フェノール樹脂

高校 化学 6章 3節 42 2

これでわかる!
ポイントの解説授業
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今回のテーマは、「フェノール樹脂」です。

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熱可塑性樹脂の逆の性質をもつ合成樹脂を、熱硬化性樹脂といいました。
熱硬化性樹脂とは、文字通り、加熱によって硬化する合成樹脂のことでした。

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今回は、熱硬化性樹脂の種類を見ていきましょう。

フライパンの取っ手に使われているフェノール樹脂

高校 化学 6章 3節 42 2 表

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熱硬化性樹脂は、私たちの身の回りにあります。
次の表にあるように、フェノール樹脂・尿素樹脂・メラミン樹脂・グリプタル樹脂といった種類があります。

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今回は、代表的なフェノール樹脂の構造に注目していきます。
フェノール樹脂は、フライパンの取っ手などに使われている物質です。

高校 化学 6章 3節 42 2 フライパンの写真とその説明、答えあり

フェノール+ホルムアルデヒド⇒フェノール樹脂

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では、フェノール樹脂の構造と合成法を見ていきましょう。

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まずは、原料を確認しましょう。
フェノールホルムアルデヒドが反応しています。
フェノール樹脂というぐらいですから、フェノールがもとになっているのは、わかりやすいですね。

高校 化学 6章 3節 42 2 反応の図、フェノールとアルデヒドのみ

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右端にはフェノール樹脂の構造が示されています。
たくさんのフェノールがCH2でつながっていますね。
これが立体網目状構造になっているわけです。

高校 化学 6章 3節 42 2 反応の図、フェノール樹脂のみ

中間生成物は、ノボラックかレゾール

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それでは、反応前と反応後の状態を確認できたところで、変化の様子を見てみましょう。

高校 化学 6章 3節 42 2 反応の図、全体

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確かに、フェノールとホルムアルデヒドからフェノール樹脂ができています。
ただし、この変化には、上下2つのルートがありますよね。
これは、反応に用いる触媒の違いを表しています。

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上のルートから確認しましょう。
この場合、酸性物質を触媒としており、ノボラックという物質ができています。
ノボラックに硬化剤を加えて加熱することで、フェノール樹脂が得られます。

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下のルートはどうでしょうか?
このときには、塩基性物質を触媒としており、レゾールという物質ができています。
レゾールの場合は、加熱するだけで、フェノール樹脂となります。

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この違いは複雑ですね。
細かい反応は覚えなくてかまわないので、ノボラックとレゾールという中間生成物があることを押さえておきましょう。

高校 化学 6章 3節 42 2 反応の図、全体

この授業の先生

五十嵐 健悟 先生

「目に見えない原子や分子をいかにリアルに想像してもらうか」にこだわり、身近な事例の写真や例え話を用いて授業を展開。テストによく出るポイントと覚え方のコツを丁寧におさえていく。

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