3つ目のポイントは、「自衛隊の主な任務」です。
ポイント2で、自衛隊はもともと「警察予備隊」として発足したという話をしましたね。
日本を防衛することが主な任務でした。

現在では、自衛隊には日本の防衛以外にもさまざまな任務があるのです。
こちらを見てください。

自衛隊の主な任務を3つ紹介します。
1つ目が災害派遣です。
災害が発生したときに、人々を救助をしたり、道路の復旧作業などを行う役割を担っています。
東日本大震災においても、自衛隊の活動が見られました。

2つ目が国連平和維持活動（PKO）への参加です。
紛争が起こっていた地域に行って、停戦を監視することなどが自衛隊の任務です。
3つ目が公海上での海賊対策のための護衛です。
どの国にも属さず、誰もが自由に行き来できる海を公海といいます。
公海を通る船が海賊行為をうけ、物資を奪われないよう護衛するのも自衛隊の任務なのです。

第96代首相の安倍晋三政権は、集団的自衛権の行使を一部可能にするという決定をしました。
集団的自衛権は、自国は武力攻撃をうけていなくても、他国が武力攻撃を受けた場合、武力を使って反撃する権利のことです。
「平和主義」を掲げる日本の自衛隊が武力を行使することについて、さまざまな議論が交わされています。