5分でわかる!遠近調節のメカニズム
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この動画の要点まとめ
ポイント
毛様体とチン小帯が水晶体の厚さを調節
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遠近調節とは、様々な距離の物体の焦点を網膜にあわせることです。
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遠近調節は、水晶体の厚さを調節することで行われています。
水晶体の厚さを調節しているのは、毛様体とチン小帯です。
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次の図を見てください。
これは正面から見た眼の模式図です。
![高校 生物 動物生理9 ポイント2 図・右側の断面図は除く](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_1_9_2/k_sci_bio_8_1_9_2_image02.png)
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上は近くを見ているときの眼の様子、下は遠くを見ているときの眼の様子です。
眼の中央には水晶体があります。
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毛様体は、水晶体のまわりにある環状の筋肉です。
チン小帯は、水晶体と毛様体をつなげる働きをしています。
チン小帯は結合組織であり、筋肉ではないので注意しましょう。
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遠近調節は、水晶体の厚さを調節することで行われていました。
下の図の右、眼の断面図を見てください。
![高校 生物 動物生理9 ポイント2 図](https://d12rf6ppj1532r.cloudfront.net/images/k/0/sci_bio/8_1_9_2/k_sci_bio_8_1_9_2_image03.png)
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水晶体は色の濃い構造物で描かれています。
近くを見るときは水晶体が厚くなり、遠くを見るときは水晶体が薄くなるのです。
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水晶体の厚さが変化するとき、毛様体とチン小帯はどうなっているのでしょうか?
毛様体収縮、チン小帯弛緩⇒水晶体厚くなる⇒近くのものがみえる
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近くのものを見るときは、水晶体が厚くなります。
このとき、毛様体は収縮しています。
毛様体が収縮すると、その直径は短くなります。
それにともなって、チン小帯はゆるむことが特徴です。
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毛様体の力によって水晶体の厚みが増すのではありません。
水晶体にはもともと弾力性があり、これによって厚くなっているのです。
毛様体が収縮してチン小帯がゆるむと、水晶体に力が加わっていない状態となり、水晶体の性質によって厚くなるのですね。
毛様体弛緩、チン小帯収縮⇒水晶体薄くなる⇒遠くのものがみえる
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遠くのものを見るときは、水晶体が薄くなります。
このとき、毛様体は弛緩しています。
毛様体が弛緩すると、その直径は長くなります。
それにともなって、チン小帯は緊張することが特徴です。
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水晶体自身にはもともと弾力性がありました。
よって、水晶体を薄くするためには力を加える必要があります。
毛様体が弛緩すると、チン小帯が緊張して水晶体を引っ張る力が生まれるのですね。
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老眼では、水晶体の弾力性が失われる
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年を取ると、老眼という眼の障害が生じます。
老眼とは、近くのものが見えにくくなる障害です。
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なぜこのような障害が生じるのでしょうか。
実は、老化にともなって水晶体の弾力性が失われるからなのです。
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水晶体には弾力性があることが特徴でした。
近くのものを見るときは、水晶体の弾力性を生かして水晶体を厚くしていましたね。
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年を取ると水晶体の弾力性が失われるため、水晶体が厚くなりにくいのです。
これが、近くのものが見えにくくなる理由です。
老眼は、毛様体のような筋肉が衰えるわけではなく、水晶体そのものの弾力性が失われることで生じる障害なのですね。
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遠近調節のメカニズムを見ていきましょう。