5分で解ける!第一次世界大戦後の欧米諸国(第3問)に関する問題

- 問題
 - 問題
 

この動画の問題と解説
問題

解説
問題(1)


① ヴェルサイユ条約の調印を拒否 したのは ウィルソン大統領の民主党政権 です。アメリカのお話なので、この文章は誤りです。ウィルソン自身は調印を望んでいましたが、共和党が優勢な上院の反対で、調印を拒否することになりました。

② 第1次五カ年計画 を実施したのは ソ連のスターリン です。ムッソリーニではありません。

③ ラテラン条約 を締結し、教皇庁と和解。これはムッソリーニの業績として問題ありません。
正解は ③ です。
この条約によって ヴァチカン市国の独立 が認められたことも覚えておきましょう。

④ レンテンマルク を発行し、 インフレを収束 させたのは ドイツのシュトレーゼマン です。ムッソリーニではありません。
問題(2)


文章a。
カール=リープクネヒト は、 ローザ=ルクセンブルク とともに スパルタクス団 を率い、ドイツで社会主義革命を目指して活動しました。問題ありません。

文章b。
ヴァイマル憲法 は当時 世界で最も民主的な憲法 とうたわれ、主権在民の原則などが規定されていました。「王政の復古」なんてとんでもありません。この文章は誤りです。

文章c。
第一次世界大戦後のドイツでは、ルール占領に端を発する インフレ が発生しました。 シュトレーゼマン 内閣は新紙幣 レンテンマルク を発行し、インフレを収束させました。この文章は問題ありません。

文章d。
ドイツは1925年に ロカルノ条約 に調印し、翌年に 国際連盟加入 を果たしました。この文章は誤りです。

b・dが誤りなので、正解は ③ となります。

この章では 第一次世界大戦後の欧米諸国 について学習しました。

戦勝国 アメリカ は、1920年代に空前の繁栄を遂げました。大衆消費社会が形成される一方、排外的な風潮も高まっていきました。

敗戦国 ドイツ 、そして戦勝国 イタリア は、大戦後に混乱状態を迎えることになりました。イタリアではこの混乱の中から ファシズム が台頭し、 ムッソリーニ が独裁体制を強めました。

各国でどのような動きがあったのか、しっかり復習しておきましょう。

第一次世界大戦後の欧米諸国の問題
高校世界史Bの問題
- 先史時代
 - 古代オリエント
 - ギリシア世界
 - ローマ世界
 - インドの古典文明
 - 東南アジア前近代史
 - 中国の古典文明
 - 中国の分裂・混乱期(魏晋南北朝)
 - 東アジア文明圏の形成(隋・唐)
 - イスラーム世界
 - 中世ヨーロッパ世界の成立
 - 中世ヨーロッパ世界の展開
 - 中世ヨーロッパ世界の各国史
 - 東アジア世界の展開
 - 明・清の時代
 - 中国周辺地域史
 - イスラーム世界の繁栄
 - ルネサンスと大航海時代
 - 宗教改革
 - 主権国家体制と西欧絶対王政
 - 東欧絶対王政
 - イギリスの市民革命
 - アメリカ世界の成立
 - フランス革命とナポレオン
 - ウィーン体制の成立と崩壊
 - 19世紀の欧米諸国(1) 英・仏・伊・独
 - 19世紀の欧米諸国(2) 露・米
 - 19世紀の欧米諸国(3) 19世紀の欧米文化
 - 中国と朝鮮の植民地化
 - アジア諸地域の植民地化
 - 帝国主義の時代
 - 世界分割と列強の対立
 - 帝国主義と東アジア
 - 帝国主義とアジアの民族運動
 - 第一次世界大戦とロシア革命
 - ヴェルサイユ体制とワシントン体制
 - 戦間期のアジア諸地域
 - 世界恐慌とファシズム諸国の侵略
 - 第二次世界大戦と戦後秩序の形成
 - 米ソ冷戦の時代
 - 冷戦の激化と西欧・日本の経済復興
 - 第三勢力の台頭と米ソの歩み寄り
 - 自立を強める東アジア
 - アジア諸地域の紛争
 - 経済危機と冷戦の終結
 - 現代文明と各地の紛争
 
































問題文の「ファシスト党を結成した」という記述から、イラストの人物は ムッソリーニ だと分かります。彼の業績として正しいものを選びましょう。