5分でわかる!人間らしさを赤裸々に表現!?
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この動画の要点まとめ
ポイント
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ポイントの1つ目は「イタリア=ルネサンスの文学・政治学・美術」です。前回の授業では イタリア=ルネサンスが始まった要因 を説明しました。今回は イタリア=ルネサンスで登場した文学や美術作品 を紹介します。
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ポイント1では 文学・政治学・美術 の3分野に注目します。人物名とその代表作をセットでおさえましょう。
文学
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まずは文学の分野から。
代表的な3人の人物を紹介します。
1人目は ダンテ です。
こちらを見てください。
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ダンテは イタリア=ルネサンスの先駆者 と呼ばれています。彼は『 神曲 』という作品を トスカナ語 で著しました。当時、文学作品はほとんど ラテン語 で書かれていました。にも関わらず、彼はトスカナ語で『神曲』を著したのです。
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トスカナ語は、彼の地元 トスカナ地方 の言葉です。つまりダンテは、聖職者やローマ教皇にとって読みやすいラテン語ではなく 地元トスカナ地方の人びとが読めるトスカナ語 で書いたわけです。ダンテの活動を皮切りに、イタリア=ルネサンスは急速に発展していきました。
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ダンテの次に紹介するのは ペトラルカ です。彼は 『叙情詩集 』を著しました。古代ローマの作品を多く掲載した詩集で、まさに 古典ブームの火付け役 となった作品です。
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最後に紹介するのは ボッカチオ です。彼は 『デカメロン』 という作品を著しました。作品の舞台は ペスト ( 黒死病 )が流行する14世紀のフィレンツェ。ペストを逃れた男女が、夜な夜な自分たちの経験談を語るという物語です。その内容は喜怒哀楽、色と欲に満ちており、まさに 人間らしさが凝縮された作品 といえます。
政治学
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文学の次は 政治学 の分野です。
こちらを見てください。
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政治学の分野では、 マキァヴェリ という人物が 『君主論』 を著しました。彼は、この本の中で イタリア統一の必要性 を説きました。当時のイタリアは分裂状態にあったのですが「分裂状態が続けば、いつかイタリアは近隣の大国に飲み込まれる」と警告したのです。
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マキァヴェリは、イタリア統一には「 ライオンの勇猛(力強さ)とキツネの狡知(ずる賢さ) 」を持つリーダーが必要だと主張しました。「ライオン」と「キツネ」という特徴的な比喩を用いることで、リーダーに必要な素質をうまく表現したのです。
美術
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政治学の次は 美術 の分野です。
全部で5人の人物を紹介します。
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1人目は、 ルネサンス絵画の先駆者 と言われる ジョット 。2人目は「 ヴィーナスの誕生 」や「 春 」を描いた ボッティチェリ です。このボッティチェリ、文学分野のボッカチオと間違えやすいので気をつけましょう。
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3人目は、「天才」と言われた ミケランジェロ 。彼は様々な分野でその才能を発揮しました。絵画においては「 最後の審判 」や「 天地創造 」などの作品が有名です。二つとも システィナ礼拝堂 (教皇を選ぶ会議の場所)の壁や天井に描かれました。
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彫刻においては ダヴィデ像 という作品を手がけました。絵画に彫刻、まさに万能の美術家だったのです。
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4人目は レオナルド=ダ=ヴィンチ です。代表作「 モナ=リザ 」はあまりにも有名です。彼は「モナ=リザ」のほかに「 最後の晩餐 」という作品も残しています。
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最後、5人目は ラファエロ です。彼は多くの 聖母子像 を描きました。「聖母子像」とは、聖母マリアと幼いイエスが描かれたものを言います。
社会批判を題材とした作品は少ない!
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このように、イタリア=ルネサンス期には 多くの個性的な芸術家が活躍しました。 しかし、当時の作品にはある「限界」がありました。前回の授業のポイント2で学んだ内容を思い出してください。当時の芸術家たちは 金持ちの商人や教皇の保護を受けていたのです。
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こうした背景から、イタリア=ルネサンスでは社会批判や教会批判を主題とする作品はあまり生まれませんでした。ただ、個人の価値観を重視した自由な作品は多数生み出されたのです。今回登場した人物名・作品名をしっかりと復習しておきましょう。
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ルネサンスと大航海時代、第2回。
今回は「イタリア=ルネサンス」について学習します。