今回は征服王朝と北宋の衰退についての学習でした。
内容をおさらいしていきましょう。

まず、北宋を圧迫した周辺民族について確認します。
授業で最初に紹介したのが 遼 （契丹）でしたね。 耶律阿保機 （太祖）が契丹族をまとめて建国しました。遼は1004年に 澶淵の盟 を結んで北宋に毎年大量の貢物を納めさせた他、 二重統治体制 をしいて契丹人と漢人とを別々に統治しました。遼は後に金の攻撃で滅亡しますが、生き残った 耶律大石 という人物が 西遼 を建国しました。

２番目に紹介したのが、タングート族の 西夏 です。建国者は 李元昊 （景帝）で、中継貿易で繁栄していました。

最後に紹介したのが、女真（女直）族の 金 です。建国者は 完顔阿骨打 （太祖）で、 全真教 や 猛安・謀克 など、独自の社会を発展させていました。

続いて、北宋の財政改革について確認しましょう。
北宋は経済大国でしたが、 遼へ送る膨大な貢物や官僚への人件費 などで、国家財政が圧迫されていました。そこで、宰相に任命された 王安石 は、 新法 と呼ばれる財政改革を次々に打ち出しました。しかし彼の改革は 司馬光 を中心とする保守派の 旧法党 の猛反対にあいます。最終的には旧法党に破れ、王安石の改革は失敗に終わってしまいました。

最後に、北宋の滅亡と南宋の建国について確認します。
12世紀に起きた 靖康の変 によって 徽宗 と 欽宗 が金に連行され、北宋は滅亡してしまいました。その後、徽宗の子 高宗 が南部に逃れ、臨安（杭州）を都に 南宋 を建国します。

南宋は紆余曲折を経て金と和約を結び、 淮河 を国境線とすることが定められました。こうして、中国の北半分が異民族である金の支配下に入ったのです。