高校世界史B
5分でわかる!宋代に登場した新しい支配階級!
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この動画の要点まとめ
ポイント
宋代に登場した新しい支配階層!
これでわかる!
ポイントの解説授業
ポイントの1つ目は「新しい支配階層の登場」です。
宋の時代には、これまで中国を支配していた 貴族 たちが没落し、代わりに 新しい支配階層 が登場しました。いったいどんな人たちが宋を支配したのでしょうか?
有力な地主である「形勢戸」
まず、宋代には 形勢戸 (けいせいこ)と呼ばれる人たちが登場しました。形勢戸は 佃戸 (小作人)に土地を貸して農作業を行わせ、収穫の半分を地代として納入させました。このように、土地を所有している人のことを 地主 と呼びます。
科挙に合格し、官僚となった「官戸」
地主である形勢戸は、農民に比べてはるかに裕福です。経済的に余裕のある形勢戸の家からは、多くの官僚が誕生することになりました。ちなみに、科挙に合格した家は 官戸 (かんこ)と呼ばれました。
官僚になるためには、登用試験である 科挙 に合格する必要があります。科挙に合格するためには、長い勉強時間が必要です。だからこそ、お金や時間に余裕のある形勢戸の家から、多くの合格者が生まれたのです。
儒学の教養を身につけた「士大夫」
科挙に合格して官僚になった形勢戸たちは、次第に 士大夫 (したいふ)と呼ばれるようになりました。士大夫とは、科挙に合格した官僚で、儒学の教養を身につけた 読書人・知識人 のことを指します。
以上、宋代に登場した新たな支配階層を紹介しました。形勢戸・官戸・士大夫という言葉をしっかり覚えておきましょう。
東アジア世界の展開、第3回。
今回は「宋の時代の社会経済と文化」について学習します。